試 合 記 録
               
平成10年度



第四十四回関東学生剣道選手権大会
            平成十年五月十日
            於  日本武道館

 杉 山  緒戦敗退
  一回戦   ―     コ 渡 辺(大正大)
      (延長戦)



第二十九回関東女子学生剣道選手権大会                       
           
平成十年五月十六日
             東京武道館

 内 田  二回戦進出
  一回戦 メメ―     長 友(國學院)
  二回戦   ―  メコ 関 口(流大)

 牧    緒戦敗退
  一回戦   ―  メコ 木戸(横浜市大)

 大 和  緒戦敗退
  一回戦   ―  コメ 高 橋(明学大)
 渡 辺  緒戦敗退
  一回戦   ―  メメ 三 輪(東経大)



第四十六回東京地区国公立大会
            平成十年六月十四日
             於  東京工業大学   

  団体戦 予選リーグ

対一橋大学
 東外大0(2)     7(13) 一橋大
 杉山       ―一本勝 メ  田中○
 木村       ―   メメ  河野○
 隅谷 メ     ―   メメ  高橋○
 遠藤       ―   コド  植松○
 橋本       ―   メメ  林 ○
 船橋 メ     ―   ドド  宮坂○
 寺崎       ―   メコ  渡辺○   


対東京農業工業大学
 東外大3(7)    4(8) 農工大       
○杉山 コド     ―      塩谷  
○木村 メメ     ―   ツ  渡部
 隅谷        ―   メ反▲   杉浦○
 遠藤        ―一本勝 コ    海野○
 橋本 メ      ―   コ反 小田島○
 船橋           ―      ココ  佐伯○
○寺崎   ドド      ―          水田


男子個人戦

 遠 藤 緒戦敗退  
 一回戦   ―一本勝 ド 高野(水産大)
 
 木 村 二回戦進出   
 一回戦コ一本勝―      宮田(科技大) 

 二回戦    ―一本勝コ  高橋(電通大)

 金   緒戦敗退   
 一回戦    ―   メメ 加藤(都立大) 

女子個人戦
 内 田 三回戦進出
  一回戦  メメ  ―  大佐古(医歯大)
  二回戦 メメ  ―   小俣(お茶大)
  三回戦     ―一本勝メ吉野(学芸大)
 
 牧   二回戦進出
  一回戦 不戦勝 ―    焼津(学芸大)
  二回戦     ―一本勝メ久古(農工大)

 平 井 緒戦敗退
  一回戦     ―  コメ坂上(学芸大)



第四十七回関東学生剣道優勝大会
            平成十年九月十三日
            於  日本武道館

一回戦  対亜細亜大学
 東外大1(2)       4(8)亜大
 船橋       ×   ▲    坂口
 木村       ×        七條
          ― 不戦勝    下林○
○杉山 ココ    ―        高添
          ― 不戦勝    橋本○
 橋本 ▲     ―  メメ   佐土原○
 遠藤 ▲     ―  メコ    大内○

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 この大会、男子は人数がそろわず五人で出場する。最初は試合内容も危ぶまれたが、
まさに「少数精鋭」の言葉通り、一回戦の相手、強豪・亜細亜大学に、負けはしたものの
恥ずかしくない試合をする。
 「人数さえいれば……」
今年はこの言葉を切実にかみした年であった。

 先鋒・船橋は、じりじりと攻め、亜大・坂口に決め手を打たせず粘る。
 次鋒・木村も亜大・ポイントゲッタ-七條の、まさに「前門の虎、後門の狼!」の如き息もつか
さぬ攻撃に、しぶとく食い下がり先鋒、次鋒がともに引き分ける。
 五将で不戦敗になり、相手に一勝リ-ドさせるも、中堅・杉山がまるで「水を得た魚!」のように
果敢に攻め、亜大・高添を鮮やかな出ゴテ二本で仕留めた。輝かしい一勝を手に入れた!
 杉山が外大ムードを作るも副将、大将戦、ともに気迫で挽回してきた亜大の前に打ち砕かれ
てしまう。
 
 今回の結果は、ある者にはこれからの自信につながり、またある者には「気持ちに足りない何か」
を感じさせるものとなった。  
 剣道の試合は気持ちのちょっとしたところでひっくり返るものである。その点をもう一度考えて、
来年はもっと上を目指したい!
  「千里の行も足下に始まる!」

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第二十四回関東女子学生剣道優勝大会
           平成十年九月二十七日
           於  東京武道館

一回戦  対立教大学
 
 東外大0(0)       4(7)立大

 田中       ―一本勝     メ    鎌倉○
 木全       ―    メコ  富澤○
 平井       ―    メメ  福澤○
 牧        ×        吉田
 大滝       ―    コメ  永田○
  
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 誰が言い出したのかは不明だが、大会前、ある噂が出回っていた。「立教?弱い。弱い。なん
たってお嬢様大学なんだから……。」そんな噂に励まされ、もしかしたら、という夢を描いて挑んだ
のであったが……。
 
 身長一五三センチの先鋒田中が、巨大な立教の先鋒・鎌倉と対峙したとき、その夢がくずれ始める。
パワー、気迫、ともにお嬢様のものではなかったのだ。そのパワーに押されながらも、田中は得意の
まっすぐ伸びるメンで果敢に攻めるが、決め手を欠く。よくふんばったが、パワーで崩されたところをす
かさずメンを決められた。
 
 次鋒は魚のメのために稽古不足が心配された木全。しかし意気込みは十分。試合前には「先輩!全
国いきましょうよ!」なんて恐ろしいことを言っていたのだ! 
その気合いから、持ち前の元気のいい剣道を期待したのだが、あっという間に正統派富澤にコテ、メンを
連取されてしまう。「前に出る剣道を心掛けていた」という木全。前に出た瞬間をとらえられての二本だった。
 
 中堅は公式戦二度目の平井。緊張しているかと思いきや、ところがどっこい、なかなか落ち着いて
堂々と福澤にくらいついている。しかしくらいついている間にどうしてもスキを作ってしまうようだ。福澤は
見逃さず、豪快にメンを決めた。平井は負けたが、この試合ぶりをもって、磨き(しごき)甲斐があることを
周囲に知らしめたのである。 
 
 副将の牧は試合前夜、眠れなかった。そんな牧に自信と勇気を与えたのは、「お前は敵よりデカイ」という
女性に対して実に失礼な声援の一言だった。暗示をかけて気合い十分に攻めるが、決定打がないという
欠点を克服できない。吉田との一進一退の攻防が続く。そして一本のないまま引き分けに終わる。

 大将は大滝。稽古熱心な大滝だけに、なんとか一人だけでも勝ってくれ、という期待がかかる。しかし、
非・お嬢様軍団のボスが強くないわけがない。大滝はのびのびと攻めるが、どっしり構える永田のメンが
居着いたところに飛び込んできた。その後コテをとられ試合終了。

 立教大学は強かった。そして負けた。しかし、この敗北が与えてくれたものは大きい。
 稽古不足の者は生まれ変わることを誓った。試合中に見つけた欠点は、克服することを誓った。そして、
いよいよ迫り来る外大戦には必ず勝利することを誓った。 
 

第五十回大阪外国語大学・東京外国語大学
定期競技大会

            平成十年十月十五日
            於 東京外国語大学

女子の部

 東外大2(4)      1(4)阪外大
 田中         ―  メメ  糸川○
 渡辺▲  メ      ×     メ▲ 渡邊
○牧  メ 一本勝   ―      池内
 伊藤 コ       ×   コ  新垣
○大滝 コ 一本勝   ―      橋本

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〈女子の部〉

 東京の先鋒は活躍が見込まれた一年、期待の星・姓は田中、名は紀子。大阪は同じく一年、
中学時代に全国大会を経験しているというエース・糸川。田中は相手が打って来るところをうまく
かわしながら、返し技を放つも、糸川の攻めに押されてしまい、メン二本で下されてしまう。
 
 次鋒戦はワタナベ対決。大阪は先鋒の勢いをつなげようと、またもや一年の渡邊(恵)。東京は
物おじしないツワモノ・渡辺(晴)。渡邊(恵)にメンを先取され、ますます向こうのペースになるが、
時間切れ間際にアッパレ渡辺(晴)がメンを返し、引き分けで食いとめる。その大物ぶりを証明した。
 
 中堅の牧は試合前夜、眠れなかった。そんな牧に自信と勇気を与えたのは、「マキちゃん、がんばれよぉ〜」
という新堀先生の温かい励ましの一言だった。 
リードする大阪は中堅・池内が思い切りのいいメンを武器に東京・牧を攻める。しかし、落ち着いて
対処した牧は出ばなにメンを決め、一本を守りきって流れを引き戻した!
 
 勝負はまた振り出しに戻り、副将戦が勝負の分け目となる。開始の合図とともに、東京・伊藤がスッと
間合いを詰めてまたたく間にコテを決め、会場を沸せた。しかし、大阪も負けてはいない。副将・新垣が
必死の反撃で伊藤を攻め、終了間際に新垣が放った捨て身のコテが伊藤を仕留める。そのまま時間切れ
になり、東京にとっては痛恨の引き分け。勝敗は大将戦に持ち越されたのである。

 引き分けでは負ける。勝つしかない大将戦。東京の大滝は大将の意地を見せて大阪の橋本に粘り強く
食い下がる。ともに好機に惜しい技を放って一進一退。途中、大滝はやや橋本に押され気味の感があった
ものの、ここへ来てその強さを発揮。橋本が出てきたところを懐にもぐるようにしてコテを決め、その一本を
守り切って一本勝ち!    
 女子が勝利し、男子の試合を前にして会場は大いに盛り上がった。

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男子の部
 東外大5(10)      2(7)阪外大
 船橋         ― ココ▲  平山○
○木村 メコ      ―   ▲ 西澤
○杉山 ドド      ―     金築
○遠藤▲メメ      ―  コ   曽根田
○橋本 ドド      ―  メ     北野
○箕輪 メコ      ―  メ▲ 横山
 寺崎         ― ココ  柘植○

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〈男子の部〉
 
 東京が先鋒船橋を出せば、大阪は一年のポイントゲッター平山。数々のミラクル伝説を持ち、
他称「何かするヤツ」の船橋に期待がかかる。しかし、平山は強かった。船橋は得意の抜きメンを
狙い何度も惜しい場面があったが今一つ決め手を欠き、平山のタイミングをずらして飛んでくる
鋭いコテに二度ともとらわれてしまう。

 先鋒戦を先行され、流れは大阪かと思われたが、東京一の技術屋(テクニシャン)木村が落ち着
いてメン、コテ二本で仕留め、東京ポイントゲッターとしての力を見せつけると、場内からは歓声が
あがった。勝ち方に美学を求める木村の剣道には隠れファンも多いのであった。

 五将は、控える院試をものともせず、稽古に励んできた我らが大黒柱・杉山。持ち前のスピードで
大阪・金築を全く寄せつけず鮮やかにドウ二本を抜き、リードをとりかえす。後日、見事に合格も果たし、
「これぞ文武両道だなぁ」と新堀先生も喜ばれるのであった。

 中堅は主将・遠藤。序盤でなぜかアウェーでのみ本戦に出場する男・曽根田に出ゴテをとられ、
更に場外反則をとられ、後がなくなる。しかし、誰よりも熱いハートをもつ遠藤。外大戦にかける熱烈な
思いが、ドタンバの四分すぎに炸裂する。メンで追いつき、その後ついに、コテ抜きメンで逆転して
東京の勢いをつなげる。

 先鋒戦を制したものの、瞬く間の三タテに、大阪は後がなくなる。この局面で三将北野が獅子奮迅の
ふんばりを見せるが、調子の波にのっている東京・橋本の敵ではなかった。最後は橋本が誘いをかけて、
北野がメンにきたところをドウに切った。

 ここで勝負をきめられた大阪は、さすがに動揺の色を隠せない様子。風格ある副将・箕輪に
大阪・横山が鋭いメンを武器に果敢に攻める。相メンで横山に先取されつつも、冷静さを保った
箕輪は同じく相メンでとりかえしたあと、出ばなにコテを決め、大阪の追随を許さない。
 大将戦、満を持して寺崎登場。東京の誇る秘密兵器であった。大阪陣は彼を敵に回したことに
ビビっていたに違いない。しかし!大阪は主将・柘植が意地を見せる。寺崎はどっしりと中段に構え、
気迫のこもった剣先で柘植を攻めるものの、柘植は鋭く間合いを詰めて手元を浮かせるや、素早く
コテに切り、寺崎はよもやの二本負けを喫する。

 充実したメンバーで挑み力及ばず涙をのんだ昨年の外大戦。「今年こそっ!」の思いを込めて戦った
今年の外大戦。燃えて、燃えて、燃えまくった我ら東京が
第五十回記念大会を飾るにふさわしい内容で男女ともに優勝杯をさらった。
 男子は余裕さえ感じさせる強さを見せて圧勝し、女子は厳しい内容を強いられながらの辛勝。戦い
ぶりは対照的ではあったが、金杯は二個そろって東京へもたらされたのである……。(その杯が、美酒
という名の地獄までをも連れてくることを、予想すらせぬのであった)

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オープン戦
 東外大4(10)    2(4)阪外大
○木全  ココ   ―      田中
○鈴木  メコ   ―      大原
○田中  コメ   ―      川見
 平井  ド    ―  ココ  松川○
○谷口  メコ   ―      中島
 隅谷  ド    ―  ココ  金築○
   
 初心者の多い大阪。木全、鈴木、田中の一年生・剣道三人娘がそろって手堅く勝ちをおさめる。彼女
達の今後の成長・活躍が楽しみである。
 平井も鮮やかにドウを決め、負けはしたものの手ごたえはあったといえよう。「これからのヒト」である
平井には今後、皆の愛の特訓が待っているのだ。がんばろうね。
 谷口はさすが、実力を見せつけ、中島を寄せつけなかった。
 隅谷。まずは稽古を積みなさい!そして来年は勝つのだっ!

   



第四十七回北区体育祭剣道大会
           平成十年十月二十五日
           於 北区滝野川体育館
 
木村     一般男子・二〇代の部  優勝
松澤先輩(昭63R)    同 三〇代の部  三位                


第四回東京水産大学・東京外国語大学女子学生親善試合
            平成十年十一月一日
            於  東京水産大学

東外大1(3)     3(6)水産大
 大滝      ―  メメ  結川○
○伊藤 コ一本勝 ―      中山
 谷口      ×      木代
 田中 メ    ―  メメ  杉田○
 牧  コ    ―  コメ  大坪○

 外大戦直前の練習試合では勝利をおさめていた水産大との一戦。我らは、それぞれが一度も
経験のないポジションで戦うという奇策を試みたのであるが……。
攻め、決め手、気合いの三拍子が不足していたと痛感。
同日の北海道大学との定期戦のため、稽古を積んできた水産の気迫に負けたといえよう。
外大戦の後の気のゆるみを皆、反省したのであった。そして、来年への闘志を燃やしたのである。


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