映画の話 98年版

ここでは私の見た映画の話をしてます。
各作品は私の独断でABC3段階プラス+−でさじ加減をして評価をつけてます。
<99年分
98年版
97年のベスト3とワースト1

98年版
42本・・・ですね。今年

メン・イン・ブラック 北京原人-Who are You?-ミミックタイタニックスポーンウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ+ウルトラニャン2ドーベルマンエイリアン4サブダウン卓球温泉ウワサの真相 ワグ・ザ・ドッグスフィアスターシッブ・トゥルーパーズガタカディープ・インパクト追跡者ジャッカルフル・モンティゴジラ新生トイレの花子さんズッコケ3人組 怪盗X物語オースティン・パワーズL.A.コンフィデンシャルTAXiアナスタシアSFサムライフィクション岸和田少年愚連隊 望郷大怪獣東京にあらわる恋愛小説家レインメーカースピーシーズ2アベンジャーズマスク・オブ・ゾロザ・グリードフラッドムーラントゥルーマン・ショーダークシティキャメロットアンツリプレイスメント・キラーモスラ3 キングギドラ来襲

モスラ3 キングギドラ来襲
面白いっ!!1作目と同じように全体のバランス、家族、兄弟、そして怪獣がすごくいい。勇気とか愛とか大上段に構えない所がいいですね。展開も結構燃えるし。(そうなると2作目のあの出来がますます問題だなぁ・・・)
キングギドラは今回、造形的にも演出的にも今までになく生物的でしたね。特に今回よく動きますからね。あの図体で2・3歩助走しますし。「子供を襲う」という目的意識がより怖さを出しています。白亜期ギドラにいたってはあんな細身でアクティブなキングギドラがあっただろうか?なんたって走りますからね。(笑)もっとも、今回、「宇宙怪獣」なのにあの「キルルルルル」って鳴かないのは残念。(笑)モスラの羽もよくしなるし、毛の感じもよくなって前より作り物っぽくなくなったね。けなげだしね。現代ギドラとの戦いは完全なワンサイドゲームなんで何とも言えませんが(とは言えあの重そうな現代ギドラでモスラを踏みつけるんだから思い切ってるよな。)、白亜期ギドラとはまさに激闘と言った感じで燃えます。特撮の監督が代った事もあってこういうはっきりとした力強さが出てますね。(しかし、この白亜期ってのが何とも古風な感じでおかしい。(笑))久しぶりの都市破壊のシーンも新技術で見せているし。いや〜今までで一番名古屋らしいとこ壊しましたよね。(笑)幅80メートルのキングギドラがビルの間を飛べるのは、そりゃあ名古屋くらいだよ。(大笑)でもミニミニの看板に子供が反応するのがなぁ・・・(笑)
何はともあれ、ラストの爽快感が絶品。みんな見てくれ!!でも間違っても恐竜がしょぼいなんて言わんでくれ。「あちら」は恐竜1匹作るのに下手したらその辺の邦画1本分くらいかけてるだろうから、比べるのは酷だよ。(笑) A+ 98/12/22

トゥルーマン・ショー
面白いんだけど、期待しすぎた所為かちょっと乗り切れなかったな。アイデアとか構成とかすごくいいし。ジム・キャリーもただのお兄ちゃんって感じでよかったし、その友達もよかった。何気なかったり、唐突だったりするCMも笑える。トゥルーマンに何かばれそうになる度に起こる事がまさに「暴れ馬だぁっ!!」なノリでいかす。(笑)トゥルーマンが彼の世界の果てで言う台詞がなかなかいかす。しかし彼はあの後どうなるんだろうねぇ。 B 98/12/22

ダークシティ
おもしろいっっ!!監督が「クロウ 飛翔伝説」の人らしい。それらしくすばらしい絵を作っています。ビルがうにょうにょ変形したり生えてくるシーンもいかすし、クライマックスも燃えるし、それに続くラストも何かせつなくて感動的だ。キーファ・サザーランドも胡散臭くていい。久しぶりに見たジェニファー・コネリーはほとんど変わってないし。「ロケッティア」以来な気がするのに。(笑)
なんか何言ってもネタばらしになりそうなんで言わないけど、すごく面白いですから。 A+ 98/12/22

キャメロット
バックスバニー等で有名な、アメリカではディズニーに次ぐくらい歴史のあるワーナーアニメの初の(!)長編アニメ。ワーナーアニメらしいくすんだ色合いとシンプルな背景に最初違和感があるものの、魅力的なキャラクターと面白い物語と展開で、そんな事微塵も感じさせません。いや、とにかくおもしろいんだ。とにかくキャラクターが魅力的。主人公、相手の男、悪役(声がゲーリー・オールドマン。いかす!)みんないいんだ。盲目の男とか双頭のドラゴンとか設定的にちょっとやばいんじゃないかというキャラがいるのもワーナーっぽいか。(笑)エクスカリバーの魔力ってのは基本的に何もしてくれない所が面白い。とにかく最後の最後まではらはらどきどきさせてくれるいい物語でした。
しかし、名古屋での興行形態が60席の映画館で完全入れ替え制とは言え1日4回ってのはひどいなぁ。確かにアメリカでも大手の3本の中ではあまりよくなかったんだけどねぇ。 A+ 98/12/22

アンツ
フル3DCGアニメです。制作がドリームワークスですが、実際のCGを制作したのは共同制作のパシフィック・データ・イメージ(P・D・I)。「トイ・ストーリー」を作ったピクサー(今はディズニーの傘下に入っているらしい)の輝度の高いクリアーな色使い(ディズニーっぽい色をしてるんだよなぁ。これが(笑))とは違って、何か、舞台装置のようなジオラマのようなP・D・Iっぽい色をしている所がなんとも面白い。私はこのP・D・Iって会社は映画の中の1シーンをやったりしていた印象が強くて(「ロボコップ3」のデルタシティのプロモーションのシーンの印象が強いなぁ。私は。)、こういった長編を1本作れるような所と思ってなかったんで知った時は驚きましたね。
個々のキャラクターがよかったですね。自己の存在に悩む働き蟻Zがどうにも勝手な所なんかもろにウッディ・アレンが声を当てるようなキャラ(しかしよく出たなぁ。もっとも録音はやっぱりニューヨークでだったらしいけど(笑))だけど、あんな前向きなキャラってのもウッディ・アレンじゃあ最近珍しいかも。(笑)シャロン・ストーンが声を当てた王女も結構勝手でいい。まぁ、声をやった役者にキャラの顔も似せてるしね。(スタローンとかジーン・ハックマンとか)前半の大群衆シーンや人間と絡むシーンの巨大感なんかはCGならでわって感じで、白蟻との戦闘シーンは「スターシッブ・トゥルーパーズ」を彷彿とさせる。(笑)にしても、昆虫の楽園、インセクトピアってのの正体が「あれ」っていうのはなんともいえんなぁ。(笑)
ところで、困った事に、もうすぐ日本でも公開(アメリカでは「アンツ」の1月後だった)のディズニーのフルCGアニメ「バグズ・ライフ」も蟻の話なんだよなぁ。(笑)現にアメリカでは盗作だという騒ぎが出たし。(どうも、「アンツ」のプロデューサーだか監督だかが、ディズニーにいて、その人がディズニーを出た時にもう既に「バグズ・ライフ」の話が動き出していたという事らしい。当然の事ながら、「アンツ」の企画はその前から動いていたとは言っているけど。)蟻ってのはCG向きなんだろうか。
にしても、私も心が広くなったなぁ。保育園時代「みなしごハッチ」を「一介の働き蜂ごときがあんな事思う訳ないじゃないか」と言ってたのに、この映画を面白いって見れるんだもの。(笑) A 98/12/22

リプレイスメント・キラー
チョウ・ユンファの為の話ですね。(笑)美しい銃さばき。かっこいいっ!ミラ・ソルビーノもいいし。まぁ、この2人を見るだけで十分な映画でしょう。(笑)ちゃんと面白いし。 B 98/12/22

マスク・オブ・ゾロ
これも何度も映画化され、テレビシリーズにもなった「快傑ゾロ」のリメイクですね。話は、青年が初代ゾロに鍛えられ、2代目ゾロになるまでの話ですね。それに復讐劇と師弟や親子の関係を交えてます。ただ、それに絞りすぎて、2代目ゾロのゾロとしての活躍が全然に無かったのが残念。
ああっ、バンデラスかっこいいっ!ヒロインもラテンな感じでフェロモン出てていいっ!(笑)初代ゾロのアンソニー・ホプキンスのにこやかな笑顔ってのも面白いが。(笑)アクションもジャッキー・チェンのに似た感じの舞台設定を利用した剣術アクションで、最近のおおざっぱなアクションに比べるとこぎみよい感じ。ホーナーの音楽もいい感じ。なんか最近いいなぁ。
最初、この企画を知った時、監督がロバート・ロドリゲスだったんだよなぁ。もしそのままだったら、もっと胡散臭い「ゾロ」が見れて、それはそれで面白かったかも。(笑) A− 98/11/08

ザ・グリード
洋上の豪華客船に乱入した男達。が、船内の人間は皆怪物に襲われ、彼らもまた襲われる・・・という話。
いや〜、思いっきりB級モンスター映画で面白かったです。妙に安っぽい感じとかね。(まぁ、それでも日本の「大作」ってのよりはかかってると思うが(笑))妙に間抜けっぽい主人公とかその相棒とか大真面目な強盗のリーダー、船主、女スリと結構面白い登場人物達でした。怪物も造形として面白かったし、(船主が怪物の正体を言っていたが、何でお前はそんな事知ってんだ(笑))大オチも楽しかった。(笑)ジェリー・ゴールドスミスの音楽も怪獣映画っぽくって面白かったし、お気楽に見れば楽しいです。 B 98/11/08

フラッド
大雨による大洪水の最中、300万ドルをめぐって、現金輸送車の警備員、強盗、解任を前にした保安官が・・・という話。
結構、敵味方入り乱れ、誰が敵か味方かわからなくなる面白さがありますね。まぁ、強盗のリーダー役にわざわざモーガン・フリーマンを使ってんだから、そうそう単純じゃあないですわね。にしても、主役の警備員役のクリスチャン・スレーターはどうも、行動動機がはっきりしないし(もしかしたら、前半うとうとしてたからその時にあったのかもしれんが。)パッとせん顔だし。(笑)保安官が結構いい感じだったな。一筋縄ではいかないって感じが。
しかし、いくらなんでもこんな無茶な設定普通考えないよな。水を溜める必要があるから全シーンがスタジオセットになるんだものねぇ。いくらかかんだよ。(笑)まぁ、思ってたよりはずっと面白かったです。ちなみに「フラッド」というのは「洪水」って意味で、日本用についたタイトル。原題は「HARD RAIN」つまり「大雨」。(笑) B 98/11/08

ムーラン
話自体はきわめてシンプルでわかりやすいけど、その弱さを絵と演出で越えてしまってますね。悪役の描き方がよかった。強さ、不気味さを見事出してましたね。ミュージカルシーンへの導入、使い方もいい感じで、そこはやはり手慣れているなと。敵の大軍、王宮の大群衆と言ったシーンの物量、人物のデザイン、彫り込み、展開、やはり巧みだわ。
音楽はいつものマイケル・ケイメンじゃなくジェリー・ゴールドスミスがいいスコアを書いてくれてます。最後が男に頼るって終わりになってない所がいいですね。 A 98/11/08

アベンジャーズ
往年のテレビ映画の映画化ですね。コピーに「UK発おしゃれが世界を救う」とあったんだが、困った事に私ゃそんなに「おしゃれ」に見えんかったんだ。私が感じる「おしゃれ」なヒーロー像って言うのは、どんなピンチも機智と機転でするりと間一髪でかわし、本人どんだけやばくても表には出さず事も無げにすましてウィットに飛んだ台詞をはいて・・・とかいうようなので、そんなシーンは冒頭と蜂メカとのチェイスのシーンぐらいしかなかったし、どうにもこの映画の主人公2人はむやみに飛び込んでいったり場当たり的だったりして、そういう風ではなかった。しかし、困った事にキャスティングはそれを感じさせるんだからもったいないな・・・と。 特にユマ・サーマンの魅力が全然出ていなかったのはいただけん。美術もいいんだが、「絵」としては見せるのに「映像」としては面白味にかける・・・監督の力量が問題か。音楽も奇麗なんだが「おしゃれ」という感じではないし。それだったらオリジナルのテレビシリーズのテーマなんて使わなきゃいいのに、この曲が結構「おしゃれ」だものだからねぇ・・・。使い方も冒頭とエピローグにだけだし。「ミッション・インポッシブル」みたいに「ここっ!」という時に使って欲しかったな。その方がテレビシリーズを覚えているファンにも面白いだろうに。オープニングも冒頭のシーンにクレジットを入れながらって言う風だったら、導入としてよかったのに。
もっとチープな感じでキャラクターの魅力で押すようなネタだったら面白かったのに。期待していただけ残念。 B− 98/11/08

恋愛小説家
あんまり期待してなかったんだけど、個々のキャラクターも面白かったのでよかったのですね。ただ主人公がもっと恋愛小説家である事を見せて欲しかったですね。で、その作品と本人のギャップってのももっとはっきりあってもよかったのではないかと。後もうちょっと細かくというか隙間をつめて欲しかったと・・・。
ジャック・ニコルソンはいいんだけど、もう少し若い役者でもいいんじゃないか思った。ヘレン・ハントは・・・聞いてたとおり、テレビの演技でしたなぁ。(笑)
「ここがいいっ」と言いにくいけど、いい映画である事は確か。 B+ 98/11/08

レインメーカー
ジョン・グリシャム原作の映画を初めて見ましたね。割と法廷物って言うのは好きなんですが、その割には見ないですね。(笑)
いや、面白かったです。アメリカの法廷物ならではの判事や陪審をめぐる駆け引き等、おもしろかったです。登場人物達もそれぞれキャスティングを含め面白かった。もうミッキー・ロークの胡散臭さはたまんないですね。(笑)最後の方に出てくるロイ・シャイダーもなぁ。(笑)ジョン・ボイドの手練手管にたけた弁護士って感じもよかった。マット・デイモンがジミー大西に似てるという説があったけど、確かにかなりまともなジミーちゃんって感じはあるなぁ。(笑)
冒頭で「メンフィスには弁護士が多すぎる」と言ってるけど、メンフィスに限らずアメリカは弁護士が多すぎ。なんてったって、世界の弁護士の1/3がいるんだものねぇ。(笑) A 98/11/08

スピーシーズ2
1作目よりは普通の話だけど、その分更にただの凡作になったって感じ。(笑)そもそも前作のシルが宇宙からの有意電波よって得られた遺伝情報を人間に移植して作られたって設定だったのに、何でその同族が火星の土壌に混じってんだか。(火星着陸船も何で月着陸船みたいなごついデザインなんだか・・・。火星には空気があるってのに・・・。)
まぁ、新たに作られたシル「イブ」が男に会うと本能が目覚めて欲情するからって男から隔離されてるって設定とか、前作同様、やたらとセックスにこだわってる5・60年代のB級SF映画の味ってのは面白いし、ヒロインは美人だし、お気楽に見るぶんにはそこそこいいんではないかと。
にしても、このシリーズは人が10年以上前から考えてきた設定を使ってくれた挙げ句、あんな凡作にしかしてくれないんだから悲しいなぁ。アイデア倒れなんだもの。 B− 98/11/08

SFサムライフィクション
これは面白い。キャスティングが絶品だ。みんな見事にはまっていていい。中でも布袋寅秦(IME95だと読みを打っても出てこないんであってるかどうか自信がない。)思ったより剣技ができたんで驚いた。風間杜夫の堂々とした感じや吹越満の間抜けな感じもいい。演出や話のリズムやスピード感もいいし、構図の取り方やカメラワーク、カラーの調子もいい。(モノクロだが所々効果的にカラー部分が挿入されているのだ。)布袋寅秦の音楽も大変いい。こんなだったらもっと映画音楽やって欲しいですね。A 98/10/02

岸和田少年愚連隊 望郷
全然期待してなかったんだけど、なかなかどうして、面白かったです。主人公が小6から中学生に上がるあたりを1969年あたりの世相を交えて見せてくれます。事件を追うんじゃなくて主人公を追っているって事ね。色々感慨深く見せてくれます。子役達も上手いし。にしても高岡早紀はいいっ!B+ 98/10/02

大怪獣東京にあらわる
怪獣自体の絵は一切出てこない。(でもポスターにはどう言っていいのかわからないが出てくる。(笑))ポスターもそうだが怪獣映画のパロディと思いきや、開始早々堂々と「怪獣映画」を名乗るだけの事はある。と言うより、怪獣を追っていてはまず描かれる事のない事を描いている。確かに前半は、怪獣の上陸した東京から遠く離れた福井県三国町(ロシアの原油を流出させたタンカーのへさきが流れ着いたところだね。)の人達の騒動は笑える。もう福岡に「どこからどう見てもカメ」(笑)の第2の怪獣が現れた時の音楽には笑った。が、しかし、後半はまさに事件や怪獣に対しどう感じ、対処するかを見せ付けられるシーンもあり、まったく侮れないです。だまされたと思って見てみるのも。神様役の竹内力がいいぞ。もうどう言っていいんだかって感じで。(笑)しかし、怪獣に対して、日米のほか韓国と北朝鮮と中国が義勇軍を組むんだが、航空戦力主体で北朝鮮の空軍が役に立つのだろうか?ミグ17とかが生きてるって国なのに。(笑)A 98/10/02

TAXi
リュック・ベンソンの制作、脚本で、「フィフス・エレメント」同様お馬鹿でのー天気な話です。個人的には好きだなぁ。監督が元レーサーで、ベンソンがこの監督を起用した理由ってのが、「レーサーの知り合いが多いから、腕のいいスタントドライバーを集めれるから」だって言う・・・。(笑)で、その演出はというときわめてマットーだね。それぞれのキャラクターが個性的で楽しい。女性陣が魅力的でいいね。主人公の恋人がH臭くていいぞ。(笑)売りだった、カーアクションは、思ったより地味だったけど、主人公が乗るルノーのタクシーが、実車でファイヤースコードへの変形(笑)をするのは恐れ入った。
にしても、ベンソンは官憲によっぽど何か思うところがあるのかね。「フィフス・エレメント」といい、これといい、全然まともに扱ってない。今回の警察なんか頭悪いし。うーん。やっぱりデビュー作を補助金をもらわなかったんで金がなくって撮影所に忍び込んで撮ったような人間だし。なんかあるのかも。 B+ 98/09/03

アナスタシア
20世紀FOXがディズニーから主要なスタッフを引き抜いて作った、FOXアニメーションスタジオの長編第1作。最近のディズニーにないクラシックな感じがあるね。というより、「リトル・マーメイド」より前のいわゆる「クラシック・ディズニー」とでも言うのか。古風というか何というか。話の所為もあると思うけど。キャラクターのデフォルメがリアルっぽい感じになって、演技も漫画的な誇張も少ない。となってくると、つい「なんでアニメでやってんだ」と思いたくもなる訳だ。逆にえらく古風にデフォルメされた動物たちが浮いてると感じてしまった。後はCGの多用しすぎが気になった。なんか効果としてどうなのか気になったし。なんとメカはほぼ全部がそうなのだ。しかもCG自体の出来があんまり良くないのだ。クライマックスの崩れる橋、ペガサスなんか特にね。
決してつまらない訳ではなく、十分面白いんだが、もう少しいろんな所を練り込んでほしかったなと。たとえば、ミュージカルシーンの演出、導入の仕方、主人公サイドの犬、悪役側のコウモリの動物のキャラクターの役割としての弱さとかね。人間のキャラクターはそれぞれ魅力的だったし、最後、悪のラスプーチンに肉弾戦を挑む主人公ってのも貴重。取り合えずそれが上手く行ってるかどうかはともかく、気合の入った一作。 B+ 98/09/03

オースティン・パワーズ
60年代のスーパースパイ、オースティン・パワーズが、30年の冷凍睡眠から目覚めて、同じく冷凍睡眠から目覚め復活した宿敵Dr.イーブルに立ち向かう。
馬鹿で下品なんだが、馬鹿度が少し足りなかったかな。というより、徹底してないね。30年間の社会の変化のギャグっていうのは面白かったね。何か物悲しさが漂ってて。(「ポンドように安泰」というネタで笑ったの私だけだったような気もしたが・・・。結構難しいネタもあったな。なんせ私が生まれた頃のネタなんてねぇ。)パワーズの品のないユニオンジャックの車やサイケなジャンボはおかしかったが。まぁ何といってもエリザベス・ハーシーがナイスでしょう。(笑)B− 98/08/05

L.A.コンフィデンシャル
渋くてごつくて男臭いかっこいい映画ですね。(だからキム・ベイシンガーが1人鮮やか。話がちょっと複雑なので、役者の顔の区別が上手く行かなかった上、体調不良で所々うとうとしていた私はちょっと混乱してしまった。
キャラクターがそれぞれ魅力的で、話作りも緻密で見せ所の押さえてるし、どんてん返しもいろいろ用意されているんで、2時間半ほどの時間もあきは来ないです。ジェリー・ゴールドスミスの曲もすばらしい。もっと早く役者の区別がついて、寝てなきゃもっと面白かったかも・・・。B+ 98/08/05

新生トイレの花子さん
美少女アイドル映画としては上出来。写真集欲しくなったもの。(笑)ホラーとしてもまぁまぁだったし(タイトル直前の「花子さん」がかなり恐いぞ!)、カメラも雰囲気を出しているし。前半、日常とその中の不安を上手く出していた。ただ、ヒロインの生理の話とか、そうやって積み上げていったものが未消化なまま終わったのは残念。後半、高島礼子扮する鹿島令子(笑)の登場の後、一気にオカルトホラーの色を濃くして行くが、悪霊の正体と、その他の霊達とのかかわりとか、霊感が強い連中が霊能者のように振る舞っていることとか結構説明不足なのが不親切だね。鹿島令子の過去の事とか、もっと突っ込んでくれればもっと魅力的だったろうし、行動の動機づけとかわかりやすかったと思うんだけど。
ラストシーンにしか出てこない麿赤児の存在感がやたら強烈なのが面白い。個人的には新聞部の眼鏡の娘が○。(笑)先生役の長野護がただのお兄ちゃんっぽくていい。驚く顔がいいぞ。猿岩石の有吉には気づいたが森脇は気がつかなかったな。(大笑)B+ 98/08/02

ズッコケ3人組 怪盗X物語
いや、絶品です。子供には子供の物語、大人には大人の物語があり、それらにはちゃんと接点がある。そのかかわりもまたいい感じでうっとおしくも説教臭くもなってない。怪盗Xの予告をめぐる街の人々の大騒動(中島誠之助が笑わしてくれる。(笑))のおかしみと、その中で主人公達が家族とのつながりを考えて行く展開もいい。個人個人が自分で考え、それにしたがっている。善悪ではなく、自分はどう思うかをはっきり言っているのがいい。
個々のキャラクターがしっかりしていて、役者もいい感じ。主人公3人なんて原作の挿し絵に結構似てんだ、これが。そしていいんだよ。特にモーちゃん役の子の素朴な感じはかなりいい。 (ちょい役の先生役のラッキー池田が絶妙(笑))
本ットにいい映画なので、機会があればぜひ見に行ってください。この2本立ては結構おいしかったね。(でもきっと「スレイヤーズ」と「ナデシコ」の2本立てより興収が低いんだろうなぁ。残念。)A+ 98/08/02

ゴジラ
一言で言えば、あれはゴジラではなく、「原子怪獣現わる」です。第一次攻撃をしのいだゴジラがビルに手をかけ吠えるシーンや、軍隊の妙なしょぼさ等がその理由。つまりは私には「怪獣映画」には見えないと言う事。
あれがゴジラかと言われれば、とりあえず「そうかもしれない」と。個人的にはゴジラの最大公約数というのは「脊びれ」があって「黒い」と言うのだと思うんだが、それを踏み越えてまであの形にした勇気は評価できる。(最初は背びれすらなかったとの話。)劇中ではフィギュアで見るほどプロポーションの半端な人間っぽさはなかったし。
相変わらず大味で物量作戦なローランド・エメリッヒ&ディーン・デブリン脚本なんですが、怪獣映画の醍醐味の一つである怪獣対人間が弱い。さっきも言ったように軍隊、特に陸上戦力がしょぼく、「これは州軍か?」と思ってしまった。都市が舞台という事もあって怪獣との大市街戦を期待してただけに残念。まぁ、アパッチとの追撃シーンはナイスなんだが、なんぼなんでもハドソン川で潜水艦戦はないだろう。(笑)確かに水上艦艇との戦闘シーンを撮るよりは安上がりとは思うが。
その代わりと言ってはなんだが、人間個人と怪獣との戦いが用意されてるが、マジソンスクエアガーデンのシーンは「ジュラシック・パーク」の猿真似と言われても仕方ない。(ここでも「これはやりすぎ」と言う感じの物量作戦なんだが。)その後に続く大追撃戦はいい感じ。「ギララ」を思い出したけど。(笑)さらにゴジラの口からの脱出が「あれ」ってのは泣けてくるが。(笑)
登場人物はといえば主役のマシュー・プロデリックはパッとしないし、ヒロインも「ゴジラVSデストロイア」の石野陽子もかくやと言う馬鹿そうな感じ。市長や軍人達もどうも頭の回転が悪そうだし。ジャン・レノ演じるフランス人も格好いいんだけど妙なギャグをかますんでどうしていいんだか。テレビのカメラマンぐらいがいい感じだったな。
言ってしまえば、すごく面白いとは言わんが、「ジュラシック・パーク」や「ロスト・ワールド」に比べりゃずっと面白いと思うし、前半はOPはバツとして事件の発端からニューヨーク上陸、第1次攻撃といいテンポで結構いい。だけどエメリッヒの映画の持つ馬鹿で強引で力押しな感じが薄く、妙に常識的なのだ。( 馬鹿なのは十分だが。)これなら「スターゲイト」や「インデペンデンス・デイ」の方が面白いかな。私にこういう題材でもう1回見ようって気にさせてくれないのはね。B+ 98/07/28

フル・モンティ
製鉄所をクビになった男達が男性ストリップで一儲けしようとする話でして、いやぁ大変面白い映画でした。こういう話と聞いていたのでよくアメリカ映画にあるサクセスものの乗りかと思ったら、男性ストリップと言うイベントが行われるまでと言った話でした。
主人公がこのイベントをやろうとする切っ掛けが、離婚した妻に子供の養育費を払わないと共同親権を失って子供に会えなくなると言う大変個人的で切実な理由と言う所が面白かった。その他の5人にもそれぞれのドラマがあって、特に主人公の親友のデブのドラマがいい。この人の奥さんの一言がほんっとすばらしい。
最初、しり込みしていた連中が最後は自信満々で舞台に向かう姿に感動がある。ぜひ見てくれ。A 98/07/28

ジャッカル
かつての傑作「ジャッカルの日」を元に全く違う対決ものとしてなかなか面白くできてました。
FBIとロシアの公安当局の共同捜査の過程で、チェチェンマフィアのボスの弟が死ぬ。その復讐として正体不明の暗殺者ジャッカルにFBI長官の暗殺を100万ドルで依頼、それを知ったFBIは唯一ジャッカルの顔を知る元IRAの狙撃者の囚人に協力を要請する・・・と言った話。
映像も音楽もかなりいい感じで、脚本の締まりも結構いけてる。特にリチャード・ギアとブルース・ウィリスとの最初の接触シーンの絵が格好いいっ!続く追跡劇との静と動の対比もいい感じ。二人の因縁も絡め、テンポのいい展開も○。(ただし、前半少々たるい。)クライマックスへの流れ込むようなスピードと力強さもナイス。ただし、あの決着の付け方は・・・どうかな?
途中、ジャッカルが彼をゆする男を殺すシーンは、彼の非常さ、銃の威力を見せるのに十分効果があるんだが、何故かそうなる切っ掛けである銃座の設計図の処分をジャッカルがせず、捜査当局に手の内を読まれてしまうと言うのがふに落ちないな。ジャッカルともあろう者がそれまでの周到さが台無しにしてしまうというのはなぁ。
ラストシーンでこれが「ジャッカルの日」の翻案だと言うのを再確認させてくれるのが楽しいが、主演の二人を含め、脇を固めるキャラクターも面白く、いいアクション映画でした。A 98/07/28

追跡者
「逃亡者」の続編ですね。内容的には大体同じですね。ただ、前回の真実を追うキンブルを軸にしてその過程でのジェラードとの対決に比べると、今回ジェラードが主役で彼が相手を追いながら真実に迫ると言う構成は、かなり早い段階で「くさい」と思える奴がでてくるんで、ジェラードの鋭さみたいなのが弱くなってるのが残念。その分部下との信頼関係とかの描写をやっているので、ジェラードの人間臭さは出てますね。当り前と言えばそうなんですが。
決して悪くはなく面白いものの、個人的な意見を言えば、話の内容が前作と本当にほとんど同じなので、もう少し違う手、切り口が欲しかった。「ダイハード3」みたいにね。B+ 98/07/28

ディープ・インパクト
「メテオ」みたいなのかと思ってたら、予告をみたら「え・・・?」と思ってしまいました。「これって・・・デビル号のでない「地球最後の日」(50年代に作られたアメリカのSF映画)なの?」後で知ったんですが本当にそのようです。つまり企画自体が「地球最後の日」のリメイクと言うものだそうです。
「E.L.E(エリー)」を政府の女性スキャンダルと思わせる始まりは良いとしても、全体に全然緊張感のない展開で、たらたら続いてると言った感じ。監督のミミ・レターはテレビの「ER」で見せたスピードと緊張感溢れる演出をどこに置いてきたんだと思っちゃいますね。根本的に登場人物達の関係に緊張感が無いのがその一因か。実際話が盛り上がって来るのはキャスターの女性がシェルターへの避難の権利を子持ちの同僚に譲った辺りからで、その後起こるドラマが、それまでにもっとキャラの彫り込みをしていればかなりいけると思うと残念。(実際これでも結構泣けるのだ)
傑作なのが彗星爆破に向かう宇宙船「メサイア」の推進機。劇中で核推進と言われて、この核ロケット「オリオン」って名前に爆発的な加速の描写、これは50年代に考え出された「核爆発」推進なのでは?つまり宇宙船のお尻で水爆を爆発させてその反動で推進力を得ると言う、今考えると正気の沙汰とは思えないロケットですね。まぁ今すぐ使える手段として使ったんだろうけど・・・。しかし今このネタが来るとは思わなかった。(笑) (違うんじゃないかとの意見もあるけど、この方が面白いしある意味リアリティがあると思う。)個人的にはこの彗星着陸船「メサイア」はとても劇中での彗星の尾の中に突入するようなものに見えないんで好きじゃないですが。半端にリアルなんだもの。
まぁ最大の見せ場の彗星落下の映像はすばらしいですが、「ツイスター」以降こういう映像技術の品評会のような災害映画が多いですが、ドラマとして一番面白いと想ったのが技術的には大した事やっていない「ボルケーノ」だったと言うのはなんか示唆的。実はこの後もう一本隕石落下映画「アルマゲドン」が待っていますがどうなる事やら。(製作がゲイル・アン・ハード。内容も彗星が小惑星になったぐらいみたいだが、小惑星に穴を開ける為に石油掘削技師達を連れて行くと言う所が燃えそう。(笑)「ダンテズ・ピーク」といいネタかぶりで損してるなぁ。しかしなんで最近こうやって同じネタで2本で出て来るんだろ。)つまりはこれもそんな感じ。B 98/07/14

ガタカ
遺伝子診断と出生前の遺伝子操作が日常化し、遺伝子の優劣で人生が決定してしまうような未来。宇宙飛行士になる事を夢見ながら自然受精で生まれた為遺伝子的にはそれがかなう事はない主人公が、優秀な遺伝子を持ちながら事故で下半身不随となった男に成りすまして宇宙飛行を行うガタカ社に入社するが、そこで殺人事件が起こり・・・と言う話。
いやあ泣けるいい話でした。もう後半泣ける泣ける。あらゆる手を使って夢をかなえようとする主人公。それに失った自分を賭ける男。言ってしまえば名を取るか実を取るかと言った感じなんだが、やたら緊張感がただよう二人の関係がいい。浜辺で自分を洗う主人公の姿は色々感じさせてくれます。ガタカ社と言う遺伝子的に適格者しかいない場所で見つかった不適格者の痕跡に縛られまくっている警察の情けなさも遺伝子万能を嘲笑うようでナイス。それをすり抜けていく主人公の手管を見ているだけでもスリリングでいい。
色々落ち込む事の多い時期にこういった話は大変感じるものがありました。ラストでの医師の台詞なんかもう・・・。最後の主人公のモノローグが大変染み入るいい映画でした。A 98/07/01

ウワサの真相 ワグ・ザ・ドッグ
絵の作り、テンポ、物語の展開、実に面白い映画でした。監督がバリー・レビンソン。この監督の作品では「トイズ」(絶品。ぜひ見てくれ。)に近い感じか。
大統領選12日前、大統領がホワイトハウスを見学に来た12歳のガールスカウトを執務室に連れ込んだ事が発覚して・・・という全然洒落になってない出だし。その後のスキャンダル隠しの為戦争をでっち上げるって展開まで、アメリカ公開当初、セクハラ疑惑と第2湾岸危機の真っ只中だった事を考えるとタイムリーすぎ。(しかもこれ原作付き)更にタイムリーだったのが戦争の切っ掛けとして核の拡散がでっち上げられてる事ですね。にしたって、やっぱりアメリカでは誰もが戦争すると大統領の支持率が上がるって知ってるのね。しかもそのでっち上げがことごとく俗っぽいのに、これならアメリカ人ならのってきそうというネタのオン・パレード。こう見るとやっぱりアメリカって衆愚政治に近づいてるなぁ。
戦争をでっち上げるフィクサーのロバート・デ・ニーロがいい感じ。穏やかそーな顔してるのが余計恐いか。そのでっち上げ戦争をプロデュースする映画製作者のダスティン・ホフマンが更にいい。「映画の出来がよくてもそれは監督の名誉、プロデューサーにはオスカーも何もない。」考えてみればそうだものね。一応作品賞はプロデューサーに与えられるけど、それも監督の評価があっての上だし。最後の最後まで自分のした事の評価を求める彼の姿は切実でだからこそラストも泣けるのだ。
派手ではないけど大変面白い映画です。見る事を薦めます。A 98/06/02

スフィア
たまたま、またバリー・レビンソン監督、ダスティン・ホフマン主演の映画。他にシャロン・ストーン、サミュエル・L・ジャクソンと大物をそろえてますね。「イベント・ホライズン」に似てる(この映画の原作(マイケル・クライトン)が原案だとの説あり。)との話もありましたがね個人的にはあまり似てない気がするな。全体的にはこっちの方が達者だし好み。「イベント・ホライズン」はホラーでオカルトなSFとしてはバカ正直だし。(でもサム・ニール一人で怖さ一人占めだぞ!!(笑))
だからと言ってあんまり評価しないなぁ。一言で言うと藤子不二夫っぽい・・・ってとこか。(A、Fまぜこぜ)特にあのラストは何か「ドラえもん」の映画にありそうっぽい。(笑)海底に沈んだ宇宙船のたどった道なんてスペースゴジラのようだし。(大笑)でも「球体(スフィア)」のパワーが「あれ」だったら手はいくらでもあったのに。
別に悪くはないけど、ラストのバカバかしいまでの爽やかさは別な意味で面白い。変な設定のエラーも気がつかなかったし。個人的にもおそらく映画初登場であろうホウネンエソはうれしかった。そんなとこか。B 98/06/02

スターシッブ・トゥルーパーズ
個人的には気に入ってます。「ビバリーヒルズ青春戦争白書」っていうのはいい得て妙。あれを見て「主人公の精神的成長が云々」という奴がいたらそれは変だわ。(笑)とことん空疎でチグハグに徹してる。全体を通じて醸し出されているうさんくささ、あそこまでやってれば確信犯ですものね。最初から「何もない」様に作ってんだ。さすがバーホーベン。伊達にラジー賞取ってないよな。(笑)原作のバカ正直な主張(本当はどういう意味で言ってるのかわからんがまんま受け取ったとして)を考えると裏返しだけども忠実だわね。
「ファンゴリア」のインタビューで脚本家はこの映画が元々「巨大昆虫映画」として企画され、それに該当する原作として「宇宙の戦士」を選んだと言ってます。で、その企画をフィル・ティペットに持ち込み、その後監督に行って、参考として「放射能X」を見せたという・・・。(笑)これはそういう映画なんだって。監督だって「90年代の「アルゴ探検隊の冒険」と言った感じで、フィル・ティペットをハリーハウゼンの様なスターにしたかった。」(正確ではないがこんなニュアンスだったような気がする。)って言ってるし。製作費の配分の仕方もまさにそう。特撮関係につぎ込むだけつぎ込んでそれ以外はペーペーというものすごい割り切りかた。それで尚且つ監督が「戦争映画にした。」と言ってるって事はバーホーベンにとって戦争っていうのは全く「空疎で何にもないもの」なんだよ。
とにかく宇宙船の大艦隊やら巨大虫型生物との一大肉弾戦等と久しぶりに絵的に力任せな映像がてんこもりで楽しかったです。ただし、冒頭のテロップは蛇足。オリジナルにあるのか?あんなの。A− 98/06/02

卓球温泉
「俺がいなくても会社はつぶれないが、母さんがいないとこの家はだめなんだ」と言う台詞につられてみてきました。個人的には気に入りました。寂れた温泉街の町おこしとに卓球を利用しようと言う話なんですが、そこにいたるまで結構紆余曲折したりしていてその過程で、別の軸である松阪慶子扮するいささか生活に疲れてしまった主婦の再起と牧瀬里穂演ずるラジオのパーソナリティーと温泉宿の若旦那との恋の話が展開すると言った感じですか。その他にも色々なラインがあってそれら全体でのバランスが少し乱れてるって感じ。肝心の冒頭に書いた台詞は実に何気なく発せられて、家族、夫婦の再生と言うのは旦那が嫁さんの家出先を知る切っ掛けをはじめとして、極めて弱い。あの台詞は新聞、テレビと言った所でかなり露出していたので、それが軸となっていなかったってのはボタンの掛け違いを誘う危険があるな。
とは言え、小味の効いた脚本とかは面白かったし全体に好感の持てるいい話でした。惜しむらくは全体の流れを整理してもう10分程度つめて、出だしを派手にしてもらいたいと。始まりがあれでは地味すぎだわ。「家出しちゃいなさい」の台詞の後ぐらいにババンとタイトルを出す位してもよかったんじゃないかなぁ。主婦の日常からの脱出と言う意味でも。まぁ、クライマックスのすがすがしさがいい感じなんで、見てみるのもいいんじゃないかなぁ。B+ 98/05/30

サブダウン
これはなんとアラン・スミシー監督作品である。これの何が凄いかと言うと、このアラン・スミシーという人物は存在せず、「これは俺が監督したなんて言いたくない!」と言う時に全米監督協会に訴え出て、その審査を経て「それはもっともだ」と判断された時にこのアラン・スミシーという名前がクレジットされると言う、日本語で言えば「監督某」とでも言えばいいのか。
で内容はといえば・・・そんなクレジットされたくないと思うぐらいなんだからたいした映画ではない。(笑)なんか全体におざなり感が漂っている。冒頭のクィーンの歌からして変な乗りでどう言っていいやら。話は昔あった「原子力潜水艦浮上せず」に近い、と言うか大差ない。乗りも70から80年代の映画の乗り。あおりに「それは演習のはずだった」とあったんで「クリムゾン・タイド」のイメージを+していたんだが、そんな感じは全然なかったな。目新しさも何も感じないがクソだと言うほどでもない、特撮もちゃんと水中シーンは水中で撮ってるし(笑)、どこを取っても全く持って平々凡々な映画でした。C+ 98/05/23

エイリアン4
なんかこれも全体に散漫な印象がある。リプリーの行動目的が曖昧なのが原因か。エイリアンから逃げるのか戦うのか、生への執着、あるいはエイリアンへの敵対心、すべての部分でスタンスが見えない。今回の彼女の設定を差し引いても、もっとはっきりさせるべきでは?そうすれば後半の脱出行の中でリプリーの正体、エイリアン達の新設定の見せ方が、あんな脇にそれた感じで表されることはなかったのではないかと思う。実の所海賊達の目的もかなり曖昧で、船員達との争いが偶発なのか予定の行動なのかがはっきりしないままエイリアン達との戦いになるんでもう少し整理してまとめ上げて欲しかったな。話としては十分面白いのだから。
今回初のフルCGIのエイリアンと言ってたが3の時の走り回ってる全体が写ってるあれは違うのか?「泳ぐ」「フルCGIのエイリアン」が初めてなのか?確かに「泳ぐエイリアン」自体初めてなんだからそうなんだが。テレビでやってたメイキングオブじゃあんなエイリアンのスーツを着た人間を水中セットに入れてたんでそういうカットもあるはずなんだがあんまりそうは見えなかったな。
まぁ美術も撮影も特撮も絶品だし、シガーニー・ウィーバーは恐いし、ウィノナ・ライダーはかわいいんで(笑)いいんじゃないかな。「あいつ」のつぶらな瞳も妙な感情移入をさせるし。音楽もクローンリプリーの登場シーンやエンドクレジッと内に1作目の音楽が紛れ込まされてるのもナイス。今回初めてちゃんと地球が出て来るが相変わらずどうなってるかは出てこない。この辺が次回の鍵か? B+ 98/05/02

ドーベルマン
色々評判になっていたんで見たんだけど・・・。確かにフランス人がああいうのを作るというのは変わってるかもしれんが、(偏見。)すでにタランティーノやロバート・ロドリゲスとかが出てるんで「こんなものか」と思ったりもした。この手の登場人物のほとんどがキ印のアクションものという話自体に新鮮味に欠ける感もあるんで、個人的には「デスペラート」を見た時の方がインパクトがあった。
全体にいささか焦点がぼけた感じがあり、話の比重を強盗側と警察側の対決ではなく、警察側の主人公の刑事の異常さを軸にしている感がある。この刑事がとにかく異常なばかりで、他の刑事より優れているとか頭が切れるとかじゃないのが、薄っぺらな感じの原因か?他の連中も個性はあるがいささか薄っぺらな感あり。
とは言え全体に多少たるいとも感じるが、OPのCGによるドーベルマンから主人公の赤ん坊時代、現金輸送車の強盗シーンにいたるまでのテンポや演出、全体を通じてのスピード感のあるカメラワーク等良いと思える部分があるのも確か。強盗の一人が飼っている犬の名前が「ゴジラ」というのも個人的にくすぐられる。「ビデオを持ってる」「またつくらねぇかな」なんて言ってる所を見ると84ゴジラ以降のってフランスではビデオにもなってないのか?監督のヤン・クーネンって見た目は普通のお兄ちゃんっぽいところがいい。構成力とかに難有りだがセンスは感じるんだから、がんばってくれ・・・と。 B 98/05/02

ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ
冒頭のゲランダとの戦いからティガが登場するまでの部分は熱いんだ。でもなぜかドラマパートはそのまま熱いのにティガが登場した後の特撮部分がテンポが悪くて今一つなんだ。パワーが弱い。勢いがない。W流星パンチも1カット処理するならそれでいいけど間でうなずきあうのはなくてもいいんじゃない か?両サイドからinして中央でクロスして手前へ・・・!って感じで行ってくれれば・・・それを受けたクイーンモネラも後ろに傾くとか後ずさりするとか手はあるんだけどなぁ・・・。最後のW光線もひき絵を使うとか広がりのある構図がほしかった。惜しい所だった。ラストの旧GATSのメンバーがそろうのって・・・私はうれしかったけど、子供たちは喜ぶのかなぁ。少し疑問。 B+
ウルトラニャン2はやっぱりテレビ東京系で朝やってくれないかなぁと。(笑)TVシリーズの1本なら面白いんだけど年一の映画では、話の比重が猫達によりすぎていて少しサービス不足。 B 98/04/23

スポーン
予告を見た時の感想は「昔のタツノコアニメみたい。」。キャシャーンの様な主人公、ポリマースーツの様なマント、テッカマンの様な痛そうな変身・・・。実際はキャシャーンじゃなくてTV版のデビルマンだったが・・・。まぁ特撮っつーかCG以外は特に見所のない話だった。わかってはいたけどなぁ・・・。まぁ悪役をただ殺せばOKと言うふうにはなってないところが良心的か。 B− 98/04/23

タイタニック
3時間強の長さをほとんど感じさせなかったり、2億ドルの製作費が妥当に見える所はさすが。おそるべしジム・キャメロン。いつの間にリンダ・ハミルトンと結婚してたんだか。ジェームズ・ホーナーの音楽も久しぶりに良いと思った。「ジュマンジ」も「アポロ13」もいまいちだったからね。ケイト・ウィンスレットが妙にごついのが気になったが、あれぐらいごつくないと生き残れないか。(笑)それに比べりゃディカプリオは死にそうだわね。すごく魅力的でよかった。 A 98/04/23

ミミック
人間に擬態するというアイデアは良いと思うし、人間ドラマの部分やユダに襲われないようにする方法、ユダの設定、拡散の恐怖もえかがかれていてなかなか面白かった。やはり今の世の中、事態が拡散したら手後れになるという恐怖が重要だと思う。(その点で「レリック」は失敗している。)ただユダの設定が人間に擬態し社会性をもつという所から出発しているようなのは気になる。寿命120日でゴキブリを食べるのではなく分泌物で殺すというのはいささか疑問が残る。それではカマキリの遺伝子を持たせたのは鎌の部分で人の顔にみえるようにする為か?と言いたくなってしまう。 B 98/04/23

北京原人-Who are You?-
1月に見たというのに早くもワースト1候補に会うとは・・・。入れたいのはわかるが頭の宇宙のシーンはなくてもいいし、とにかくなんかはずしまくってんだよなぁ。やはり最低映画「REX 恐竜物語」の方がファンタジーに徹している分まともにみえるんだから・・・。感覚的にはにっかつの「落陽」に近いか。東映は「エヴァ」と「失楽園」の上がりをこれで失ってやしないかと他人事ながら心配してしまう。こんなのに大金が投下されたかと思うと・・役者も特撮もがんばってる分悲しいなぁ。 C 98/04/23

メン・イン・ブラック
オープニング、ダニー・エルフマンの音楽にのってトンボのスリリングな飛行とそのトンボの末路。伏線だったのね、これって。そう言った細かい伏線のはりかたやそれぞれのドラマを感じさせてくれる所がいいですね。どうも最近のハリウッドの大作志向は脚本の甘さが気になるのでこの作品のように小味の効いたものが増えてくれるとうれしいんですけどね。ラストの宇宙スケールのものがポケットサイズにたたまれていくシーンは映像のスピード感も含め絶品と思うぞ。 A 98/04/23  

97年のベスト3とワースト1(時期はずれ?) 98/04/23

ベスト
ボルケーノ
次点
フィフス・エレメント エアフォース・ワン

ワースト
ロストワールド

ボルケーノ
熱い!燃える!たぎる!泣ける!んだけ。他に言いようがない。起きたら手の付けられない地震ではなく、地域を思い切って限定できて、進行する事態に対抗策をとる余地の残されている噴火、溶岩流と言う題材が功を奏してます。必見! A+ 98/04/23

フィフス・エレメント
あの「思いっきり金をかけて思いっきり馬鹿をやる。」と言う態度はすばらしい。(笑)フランス人監督な所為か、メビウスが参加してる所為かアメリカンではない味のデザインラインが良いですね。にしても悪役のゲーリー・オールドマンのメイクってばなんでしょうね。(笑) A+ 98/04/23

エアフォース・ワン
私はハリソン・フォードってどうも大統領よりは官僚とかの方が似合いそうだと思うんだけど(グレン・クローズの副大統領の方が大統領っぽいと思った。)、それを無視しても面白い映画でした。F-15が出てきて更にフルクラムまで出して空中戦までしてくれるサービスのよさはいいですね。「フィフス・エレメント」に続き悪役のゲーリー・オールドマンいかす!ジェリー・ゴールドスミスの音楽も良いぞ!しかし、これといい「I.D.4」といいなんで今「戦う大統領映画」なんでしょうね。現役の大統領は兵役拒否をしたような人物なのに。しかもどちらもドイツ人監督だと言うのも・・・? A 98/04/23

ロストワールド
とにかく絵づら以外何もかもが最低だった。特に変な環境保護がらみのネタが許せない。特にあのカメラマン!そもそも最初にT・レックスに殺された仲間の機材係はこいつらがT・レックスの子供を連れてきたから殺されたというのに特に気にとめていたように見えなかったし、ハンターの銃弾を抜いて彼らの命を危険にさらした事を誇っているかの様!恐竜を守る為に恐竜を襲うハンターはいくら死んでも構わないというあの姿勢!テロリスト以外の何者でもない。こんな奴を生き延びさせるなんてどういう了見をしてるんだか。環境テロなら良いのか?きっとこいつはどこかで網を切ったりして漁師さんを困らしているに違いない。主人公を生き延びさせる為なら何人死んでも構わないとという最近のハリウッド映画の脚本の悪さの極みの作品ですね。前作の「ジュラシックパーク」といい、「インディ・ジョーンズ最後の聖戦」以来、スピルバーグの娯楽物はこの所イイトコ無し。(「シンドラーのリスト」とかは観てないんで勘弁して)体操をやってた娘がラプターを鉄棒の要領で蹴飛ばすっていうのは低予算のB級映画で着ぐるみが吹っ飛ぶんならいざしらず、あれだけの金と技術をを使って、大物監督がする事か?
それとT・レックスが街に乗り出す所で、夜景をバックに一声あげさせて「おおっ」と思わせ、パニックシーンに行くかと思いきや、何だかガキが恐竜を発見したのを親に報告するシーンがちんたらと続くとは・・・。なんでこうやって上がったテンションをわざわざ下げるような事をする!?客はもうそのことを知ってるんだからもっと簡潔に次のパニックにつなげるようにすべきだと思うんだが・・・。悪役をただ殺せばOKと言うのも酷い。(これらはスピード2でも言える) C− 98/04/23  

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