ヤモリ
ヤモリは、トカゲとともに普通に見られるは虫類である。
この仲間は、その尾が自切といって外敵などに襲われると切れ、それに衝撃者が気をとられている間に逃走するという性質を持つ。
【生態】
体長10〜12センチくらい。トカゲ類よりも扁平な体を持ち、皮膚にある黒色素胞の伸縮により、周囲の色に応じて体色を変えることができる。また、四肢の指にひだ状の吸盤をもっているので、垂直なガラス面なども登ることができる。夜行性で日没頃から活動し、家屋内にもよく出没する。また、灯火に飛来する昆虫などを捕らえるために、門灯などの近くにいることも多い。ヤモリは漢字で「守宮」をあてている。これは、屋を守るという意味である。本州中部以南から四国、九州、琉球列島まで分布し夏から秋にかけて、板塀の隙間などに固着性の楕円形の卵を産む。
【被害】
体表は鱗でおおわれ、そのまま巨大化すれば大昔の恐竜を思わせる容姿をしている。その姿からくる視覚的な恐怖感もあるであろうし、有毒であると思われることもある。しかし、有毒な種は、我が国にはいない。「ヤモリに吸いつかれるとその部分は腐ってしまう」などといわれているが、もちろん迷信である。
【駆除】
捕まえたりすればかみつくこともあるが、毒があるわけではないので心配はない。また、積極的に人を襲うことはなく、人が近づけば逃げてしまうような動物である。ヤモリなどは家屋内の害虫を捕らえてくれる益獣でもある。したがって、とくに駆除する必要はない。気持ちが悪ければ屋外に追い出してしまえばよい。