アタマジラミの相談件数は増加している?

 ある時、お母さんから相談が来ました。「うちの子にケジラミがついてしまって、 どうしましょう」「エッ?ケジラミですか?」と聞き返しました。頭につくのは、ア タマジラミです。ケジラミは、頭以外の体毛、特にちぢれ具合の大きい毛(陰毛)に 取り付くシラミです。間違って理解している方が時々ありますが、生態・感染経路も かなり異なります。 こんなケジラミの相談を受けたことがあります。「奥さんから 電話で、だんなさんからケジラミを移された。どうも主人が、いかがわしいところに 行って、女遊びをしてきたようだ。」それに対して「あそこの毛を剃ってから、シラ ミ用の薬を買って駆除して下さい」と答えた。

一方、名古屋市の各保健所などに寄せられたアタマジラミの相談件数は平成9年 度に約200件ありました。厚生省が各都道府県に寄せられた相談件数を集計したと ころ、最新の95年度は約1600件、人数は約5000人でした。
アタマジラミは戦中や戦後すぐに多く見られ、DDTなどの殺虫剤で駆除していま した。その後姿を消していたが、80年から81年にかけて全国で大流行した。アタ マジラミがなぜ復活したか。現在までの定説は、「71年にDDTなど塩素系の強力 な殺虫剤が禁止された後、海外旅行などが活発になり、海外から持ち込まれたのでは ないか」です。
「うちの子の頭にシラミが!」と悩んでいるお母さん。何も家庭が不潔だからといっ てシラミが発生したのではありません。

環境衛生の各種情報に戻る