ネ ズ ミ 特 集

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警戒心が、ネズミの繁栄? ネズミ駆除用エサの作り方 −現代のネズミ返し− ネズミ防除のはなし

 

  ネ ズ ミ の 種 類

 ネズミには山野に生息するノネズミと人家に出没するイエネズミといわれるものがあり、このうち イエネズミには、ビルや一般家屋の天井裏などに営巣しているクマネズミ、家屋周辺の土中や下水管 に営巣しているドブネズミ、倉庫や物置に営巣しているハツカネズミの3種類があります。
 最近、住宅地にもネズミの被害が増えています。それは、ネズミの種類がドブネズミに代わって、 駆除の難しいクマネズミが増えてきたためと言われています。


  ドブネズミとクマネズミの比較
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          ドブネズミ         クマネズミ
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体長(平均値)    145g         102g
体重(平均値)     17p          15p
生息場所    下水周辺、床下、庭    屋内、天井裏、ビル内
性格         どう猛          警戒心が強い
遊泳力        優れる          劣る
食べ物        雑食         雑食(穀類を好む)
綱渡り        不得意          得意
寒さの耐久性     強い           やや弱い
駆除の難易性     比較的容易        難しい
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ネ ズ ミ の 害


1 衛生上の害
 ・尿や糞などの排泄物によりレプトスピラ症やサルモネラ菌の食中毒を起こします。
 ・ネズミに寄生するイエダニに刺されることにより、かゆみを起こします。
                (イエダニの被害、駆除の資料はここ)

2 経済上の被害
 ・家屋や家具、食品などをかじったりして損害を与えます。
 ・ガス管や電線などをかじり、停電や火事の原因を作ったり、電信関係やコンピューター のケーブル
をかじり、機能を麻痺させます。

ネ ズ ミ の 習 性


 ○警戒心が強い。
○環境に適応する能力が強い。
○夜間に活動する。
○巣を作る。
○通路が一定している。
○集団でなわばりを持っている。
○人の食べるものなら何でも食べる。
○2p×2.5pの穴があれば、通り抜ける。
○門歯が一生伸び続けるので、いつも硬いものをかじる。


ネズミの駆除方法


1 ネズミの住みにくい環境にする。(環境的駆除)
 ・ネズミのエサとなるものは放置しない。
   食品類はふた付きの容器に収め、夜間放置しないようにしましょう。生ゴミ類は速やかに処理し、ふた付きの  ゴミ容器に入れましょう。
 ・通路をふさぐ。
   排水口、通気孔などは、ネズミが入り込めない構造とし、配管のすき間、壁などにできたネズミ穴はふさぎま  しょう。
 ・巣を作らせない。
   巣の材料となる紙や布類などを整理し、ひそみ場所となりやすい押入や床下、下水周辺、物置などを清掃し  ましょう。

2 ネズミを捕獲する。(物理的駆除)
 ・カゴによる方法
   ネズミの食べ慣れているものをエサとして使い、ネズミの通路の近くの物かげなどに3日以上続けて仕掛け  ます。
 ・粘着シートなどによる方法
   ネズミの通路などに、カゴと同様、連続して3日以上仕掛けます。

3 毒エサにより駆除する。(化学的駆除)
   ネズミの好むエサに殺そ剤を混ぜて、食べさせます。
   主な殺そ剤は次のとおりです。
  ○クマリン系殺そ剤(毒エサの具体的な作り方)
    血液凝固阻止作用を持つ薬剤で、4〜8日間連続して食べさせると致死効果があります。
  ○急性殺そ剤(シロシッド、アンツー、ノルボルマイドなど)
    一度に致死量を食べさせると効果があります。

注 意 事 項
1 毒エサは子供やペットが誤って食べないように、保管に注意しましょう。
2 駆除した後は、死体の発見に努めましょう。夏期は死んだネズミが腐りやすいので、さけた方が良いでしょう。


人間VSスーパーラット(クローズアップ現代・9月17日放映)


  最近、大都市の一般家庭において、夜中天井を走り回られる騒音で睡眠不足に陥ったり、家中かじり回ら れたり、足跡をそこらじゅうにつけられたり・・・とネズミによる被害が増大している。
一例を挙げると、東京都豊島区の池袋保健所に寄せられたネズミへの苦情が、平成4年には、約200件 だったのが、平成9年には約800件とおよそ4倍にも跳ね上がっているとのこと。
新宿区歌舞伎町などの大繁華街で飽和状態となってしまったネズミが、一般住宅にあふれ出てしまったの が原因。大阪や名古屋などの大都市も同じような原因と思われる。
犯行に及んだネズミは、昔からいたドブネズミだと思われていたが、ドズネブミは肉食、天井よりも床下 を好むという生態とは逆に、植物系の食べ物を好む、高いところを好む・・・という生態から東南アジア 産のクマネズミと判明。
電線を伝ったり、壁やパイプなど垂直な場所でも移動してしまうという高い運動能力を持ち、ドブネズミ よりも小型のため、2センチほどの穴があればどこからでも進入してしまうというやっかいな存在だ。
ねずみ一般にいえることのようだが、寿命は2年ほど、2ヶ月に5匹ほどの子供を産む。ひょっとしたらネズ ミは水面下で爆発的に増加しているかもしれない。
クマネズミは高い学習能力を持ち、粘着シートに捕らえられた仲間を見たりすると「これは危ない」と記 憶し、同じわなにはかからないから始末が悪い。その証拠にネズミの同じわなにかかる確率として、ハツ カネズミが50%なのに対し、このクマネズミはわずかに2%だった。
しかも、長い間同じ毒エサで駆除しつづけた結果、体がその毒に適応してしまい、(突然変異とも)それが 遺伝して受け継がれているから、彼らは先天的に毒に強くなってしまった。関係者はこれを「スーパーラッ ト」と呼んでいる。
従来の駆除方法があまり有効でなくなってしまったため、人は新たな撃退方法を生み出さざるをえなくなっ た。ある家庭では、大きな警報音のような音が出る懐中電灯を使って、夜ネズミの気配を感じるとそこでそ れを鳴らしつづけ、ネズミを威嚇したり、蚊取り線香でいぶしたり・・・そんなことを半年間毎日続けてや っとネズミを追い出したという。 極度の睡眠不足になったというが、「半年間で追い出せたんですから・ ・・」とご主人は笑っていた。

名古屋市衛生局は「ネズミを追い出す」から「ネズミを入れない」と視点を変え、エアコンのパイ プの穴、配電盤、水道管などのパイプ間などのネズミが侵入してきやすい場所を徹底的にふさいだり、 ネズミの嫌がるハイテク超音波装置を使ったりしている。 (この部分は、間違いです。実際は、駆除業者です!−yuasa)
しかし、クマネズミには高い学習能力や突然変異でそれが効かない体になってしまう場合があるため、不規 則にこの超音波の音を変えたりしている。
クマネズミは一ヶ所にとどまらず方々を渡り歩く習性があるため、地域がひとつになって対策を実行するほ うが効果的だという。特に東南アジア産のクマネズミはこれから冬にかけて、どこかこもる所を探すようで あるから注意が必要だ。
「テキスト版クローズアップ現代」より転載)


警戒心が、ネズミの繁栄?


ネズミの相談で印象に残 る話をひとつ。ある時、女子大生の母親から相談があった。
「娘がマンションに一人 住まいをしている。先日、真夜中にネズミ騒動があった。夜中に娘がふと目を覚まし たところ、巨大なネズミが部屋の中に侵入していた。あまりの恐怖で、下の階に住ん でいる若者の部屋にロープを使って避難した。早急に駆除をしたいというので一度現 場を見た。しかし、ネズミがいる様子はなかった。それでも絶対いないという確認が できないと部屋に戻れないという。ネズミ駆除業者を紹介し、駆除を実施した。結局、 ネズミの生息は確認できなかった」恐らく、恐怖心のあまりに巨大なネズミに見えた のだろう。それよりも緊急避難で下の階に脱出したことに驚いた事例でした。このよ うに都市の中で高層の建物に生息するネズミは、クマネズミです。

次に、中公新書「ネズミに襲われる都市」(矢部辰男著)p39〜42から、クマ ネズミの生態を紹介します。 −「ドブネズミの防除はやさしい。ネズミ学校の初等教育修了の力でできる。ハツカ ネズミの防除は中等教育修了の力が必要だ。しかし、クマネズミの防除は難しく、高 等部や大学どころか大学院修了の力が必要だ」という。これは、ネズミ駆除のベテラ ン技術者の言葉である。
クマネズミの防除が難しい大きな原因は、警戒心の強いこと にある。警戒心指数を比べてみると、クマネズミの指数はドブネズミのものより三倍 も大きい。
 この警戒心指数は、生け捕り罠に同じネズミが繰り返してかかる割合から計算した ものである。生け捕り罠で捕らえたネズミの体に印を付けて放すと、警戒心の強いネ ズミは再びはかかりにくいが、警戒心の弱いネズミは何度でもかかる。罠にかかって 怖い思いをすると、その後罠を避けるのがクマネズミやドブネズミであり、罠を怖い と感じないで、餌の魅力に引かれて再びかかってしまう傾向があるのが、ハタネズミ などの野ねずみ類である 。・・・警戒心が強いからといって、知能が優れているわ けであるまい。それなのに、このクマネズミが日本の大都市で繁栄し、情報網をかじ り、人類を支配しようと企んでいるのである。警戒心が強いからこそ、優れた知能を 持つ人類と対決できるし、日本の都市に繁栄できる」



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