猫がいないのにネコノミ

  
昔はヒトノミやイヌノミが多かったが、今ではこれらはほとんど姿を消し、最近ではのら猫が家の床下や物置に進入し、ここで発生したノミが屋内にも侵入し、人が刺されるという被害が多い。

【生態】

卵から成虫までの期間は好適な条件下では3〜4週間程度で、成虫になったから2〜4ヶ月生きる。卵からかえった乳白色、ウジ型の幼虫は吸血せず、有機物を食べて成長する。
  カーペット、畳の隙間にたまった塵(食べかす、フケなど)が餌であり、隠れ場所でもある。ノミの成虫は雌雄共に吸血し、宿主(人、猫等)の出す炭酸ガスを感じて飛びつく。雌は
1回の吸血のたび4〜8個卵を産み、1生の間には数百個の卵を産む。
  
ノミの発育には高湿度の方が成長がよく、たとえば湿度92%の条件下で飼育した場合は湿度50%の時よりも多くの成虫が生まれる。

【被害】

ネコノミの人体への被害は、ノミがジャンプできる50センチまでの高さで主に膝下に集中する。男性よりスカートをはく女性に被害が多いようである。吸血されると皮膚は発赤し、そこの激しい痒みがおこる。痒みは1〜2日消滅せず、その部位に黒班が残る。
  
現在、日本ではノミが媒介する病気は発生していない。また、大変飢えに強く、低温多湿の場合、1〜2ヶ月も血を吸わないで生存するといわれる。

<ノミのかゆさ>ノミのかゆさは、しつこく残り、数日間続く。何日かたってから掻くと、再びはれてきてかゆみがぶり返してくるのも特徴的である。「手へんに蚤(ノミ)」と書いて「掻(か)く」という字ができたのもなるほどとうなずける。

【駆除】

(ペット)
@殺虫剤入りのシャンプーでペットを洗浄し、ノミをくしでとって駆除する。
Aスプレー剤や粉剤(フェノトリン等の安全性の高い薬剤)をペットの体に直接散布す
      る。
Bペットカラー(ノミ取り首輪)を使用する。
    
<裏技>ノラ猫を来ないようにするには、ぶつ切りのニンニクをまいておく。

(室内)
@カーペットや畳の隙間などホコリのたまりやすい場所を念入りに掃除し、卵、幼虫、
      成虫 を吸い取る。
    
<裏技>使い古しの座布団を置いておくと、ノミが集まってくる。
A畳の縁の部分にノミ用のスプレー剤を濃いめに吹きかける。
Bノミ用のくん煙剤を使用する。薬剤は卵、さなぎには効きにくいので反復処理が必
      要である。
    
<裏技>タバコのニコチンを水を薄めたものをまく。

(室外)
  
@  ノミは縁の下、庭の茂み、樹木や植え込みの下に隠れているので、庭草を刈って落
      葉、ごみ等を除去した後、有機リン剤の薬剤(粉剤)を散布する。


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