私のホームページ「住まいの衛生情報」をベースにメール取材を受けた分を加えて掲載されたものです。
ダニの多いところにはハウスダストも多い!
家の中のホコリは、ハウスダストと呼ばれ、ぜんそくなどのアレルギーを起こす原
因となります。では、ハウスダストはどのようにしてできるのでしょう?
ハウスダストの生産者は、室内にいるあらゆる生物で、とくに人間やペットが最大
の生産者です。その成分は、体から出るアカ、フケ、髪の毛、衣服から出る繊
維、ペ
ットの毛、カビ、ダニのフンなどさまざまです。特に近年、住居の高密化が高まり、
湿気が逃げにくい環境にあるので、ダニやカビが繁殖しやすくなっています。ある調
査によれば、「ダニの多いところには、ホコリも多い」と報告されています。
これからの温かい季節 温度と湿度に注意!
人間にとって快適な住まいは、ダニやカビにとっても快適です。そうした中で、ダ
ニやカビだけを退治するためにはどうしたらいいのでしょうか。
ダニは、温度20〜30℃、湿度65〜85%が繁殖条件です。フケやアカ、カビ
、植物繊維が大好物で、6〜8月が繁殖のピークになります。対策としては、まず、
夏は湿度を下げること。気温も湿度も高いときは、エアコンのドライ運転をすると効
果的に除湿することができます。この際、エアコンはカビの発生場所となりやすいた
め月1回以上フィルターを掃除しましょう。また、ダニ自体だけでなく、ダニの破片
や死骸、フンも強力なアレルゲン。ダニをホコリごと除去することが通年、必要にな
ってきます。
部屋の風通し
ダニやカビが発生しにくいよう室内の温度、湿度を下げるためには窓を開けて換気
することが大切です。その時に1カ所の窓だけでなく2カ所以上の窓を開けて風の通
り道を作ることが必要です。冬は夜中から朝にかけて温度がいちばん下がり、室内外
の温度差ができるので結露ができやすくカビの発生原因となります。そのためにも就
寝前に5分窓を開け、室内の湿気を逃がしておくこと。エアコンによる暖房は湿度を
下げ、皮膚を乾燥させ、かぜもひきやすくなります。加湿器で湿度を50%くらいに
することが必要です。
床の掃除
じゅうたんは、ダニの生息場所になりますからていねいに掃除機で吸い取りましょ
う。また、じゅうたんは敷き詰めずに置き敷にした方が掃除やクリーニングもしやす
いでしょう。畳はダニの隠れ場所になります。清掃の回数が多いほどダニを減らすこ
とができます。掃除機は1u20秒以上畳の目に沿ってかけることによりダニを吸い
取ります。寝室はできるだけ毎日、寝室以外の部屋は3日に1回は掃除機をかけたい
もの。その際、ほこりが室内に舞い上がるので充分な換気を心がけて。
部屋の掃除
部屋の中で意外にほこりがたまりやすいのが、照明器具のカサ、カーテン、額縁、
ぬいぐるみなどです。掃除を云々する前に、室内の凹凸をできるだけ少なくする工夫
をしましょう。額縁やぬいぐみなどはガラスのケースなどに入れて飾れば、ほこりが
つきにくく、掃除もしやすくなります。照明器具のカサ、タンスの上や裏なども定期
的に掃除してください。掃除をする時は、ハタキなどを使うとホコリが舞い上がるの
で、濡れぞうきんや化学ぞうきんを使いましょう。
ふとんの日干し
ふとんの掃除は、「干して、叩いて、吸い取って」がキーワードです。夏の晴れた
日にふとんを干すと、中の温度が50℃以上に上がることがあるので、ダニの死滅する
確率が高くなります。夕方になると湿度が上がるので、午後2時までに取り込むよう
にします。逆に冬は日差しが30℃程度しか上がりませんので、ふとん乾燥機のほうが
ベターです。ただし、ダニが死んでも、その死骸やフンもアレルゲンとなります。
叩いて、ふとんの表面に出てきたダニを掃除機で吸い取ることが肝心です。
ふとんの丸洗い
ダニのアレルゲンを除去するもうひとつ有効な手段がふとんの丸洗いです。これに
よってダニアレルゲンを90%以上除去することができます。また、シーツやふとん
カバーなどの寝具類も1週間に1回以上を目安に洗濯をしましょう。とくに季節の変
わり目に押入から出してきたばかりの寝具類には、たくさんのダニがいます。「日干
し〜掃除機がけ」や「丸洗い」で清潔にすることが大切です。「防ダニふとん」を選
ぶのなら、高密度繊維で、生地も中わたも吸湿性、通気性に優れた自然素材のものを
選んでください。
浴室の掃除
家の中でカビの発生しやすい場所が浴室と押入です。浴室は、カビがついた水滴と
か石鹸カスがカビの栄養分となりますので、入浴する時にシャワー等でよく洗い流し
てください。入浴後は乾燥したタオルでよくふき取ること。その後、換気扇を回しま
す。天井の水滴がなくなる1時間程度が目安です。 押入は、人間の汗などを吸った
ふとんがあることから、カビが発生しやすくなります。ふとんはギッシリ詰めず、横
や縦に空間を開けます。下にスノコを敷くと空気が循環され、効果的。
(ミキハウス社の「LOVE」99年5月号より転載)