飲み水と浄水器


家庭用浄水器は、水道水への不満、不安を背景に、安全でおいしい水への関心が高ま り、年間300万台以上も販売されています。今回は、飲み水と浄水器に関する調査 結果を紹介します。

1 水に関する生活意識調査
ある食品メーカーが、98年6月に中京圏、東京圏、大阪圏でアンケート調査をした。 水道水に対する不満、不安は「おいしくない」が最も多く60%、次いで「塩素など 消毒剤は体によくない」(57%)、「貯水槽や水道管が汚れているような気がする」 (52%)。これらトップ3は同調査で4年連続変化がなかった。次に、飲み水とし ての利用率が最も高かったのは、「浄水器を通した水」で28%、「水道水」は2位 につけたものの25%で4人に1人しかいないという結果だった。「市販のミネラル ウオーター」も人気が高く、18%で3位だった。また、ご飯を炊くとき使う水とし ては「水道水」がトップで53%、「浄水器の水」も31%に達した。地域別にみる と、「水道水」を使う人は中京圏で69%と飛び抜けて多く、最も少ない大阪圏と比 べると21%も多かった。これは、他の大都市に比べて水道水ををおいしいと思って いる人が多いということを示していると思われます。

2 家庭用浄水器の実態調査
名古屋市南保健所が94年に実施した。浄水器の使用率は16%で、全国調査の25 %(東京・大阪地区では45%という調査もある)に比べ、低かった。また、取扱説 明書に書かれている「毎朝の捨て水」を実行している家庭は51%しかなかった。同 じく基本事項である「ろ過剤の交換」については、「定期的に交換している」が70 %、「性能が落ちたら交換する」が22%であった。

 実際の水質検査結果では、朝の初流水(当日最初に浄水器を使い始めたときの水) は、57%の家庭で一般細菌が水道法の水質基準を超えた。日中の初流水でも29% が同基準を超えた。次に、ろ過剤を新品に交換した時、朝1分間流後の水で比較する と一般細菌数は大幅に減少し、基準に適合する水になった。しかし、この場合でも初 流水については、基準を超える一般細菌が検出された。
 以上の結果から、「浄水器はいつも朝使用時には捨て水を行うこと」が、いかに大 切かを教えてくれます。

  安全でおいしい水を飲むための浄水器が、使い方によっては逆に安全性の失われる こともありますので、取扱いに注意して使用しましょう。