住まいと水

私たち環境衛生監視員は、住まいの中で水に関わる仕事をしています。列挙すると、飲み水、井戸水、浄水器、プールの水、風呂の水、浄化槽、加湿器、結露水、温泉、雨水等です。日本のことわざに、「水に流す」があります。今回は、「水に流せない水の話」として、アラカルト風にお話しします。

1 おいしい水って?

 以前、ある催しで、「名水」、」「蒸留水」、「水道水」の味比べを参加者にアンケート調査をしました。結果は、意外に第1位が「水道の水」でした。名古屋市の水道水は、木曽川を水源としています。なごやの水はおいしいと定評があり、そのためではなかったかと思っています。一般に、おいしい水とは、水温20℃以下、硬度(カルシウウム、マグネシウムのミネラル分)10〜100mg/L、残留塩素0.4mg/L以下等だといわれています。山にハイキング等で訪れた時に飲む湧き水が代表的ですね。

 また、「タンクの水」といって、ビルやマンションの飲み水は、一旦受水槽にためてから家庭に給水されています。貯水槽の清掃や水質検査を実施して飲み水のチェックをすることが必要です。

 その他に水道の水がまずいからと、浄水器を使う家庭が増えてきました。使い方や管理が悪いと不衛生の水を飲むことになります。

2 水は何色?

 水は無色透明ですが、いろんな条件により色が変化します。例えば、水道の配管が鉄製で老朽化による鉄サビで赤水が出ることがあります。この場合、管クリーニングか配管取替えとなります。また、風呂の浴槽まわりのタイルが青色に着色ということも。これは給湯の銅管から出た銅と石けんが反応して青色物質が発生する場合が多いようです。その他にピンクの水(セラチア菌で赤色の色素を産出)、黒水(ゴムパッキンの劣化などで黒い異物が水に混じる)もあります。

3 循環する水

 プールの水、風呂の水は、ろ過器を経由して湯水が循環しています。また、温泉でも循環しているシステムが増えています。これらの循環式浴槽水でレジオネラ症が発生し、社会問題となり、衛生管理面の強化がされました。

4 水がなければ

私たちは、水なくしては生きられません。名古屋市では、災害応急用井戸といって、大規模な地震等の災害が発生した場合に、井戸を所有されている方の協力を得て、ご近所の方に井戸水を生活用水(飲用を除く)として分けていただく目的で、全市で約590ヶ所が指定されています。

生物も同様ですから、カビの発生予防として水をなくすこと(室内の発生水蒸気量を減らしたり、換気により外に湿気を逃がす)は効果的です。

 以上、水に関わるよもやま話をしましたが、私たちの生活の中で水なしの暮らしはあり得ません。水に関心を持ち、安心して生活できる水まわりの知恵を身につけましょう!