シックハウスは今!

4月の就職、入学が終わる頃になると、故郷を離れ、ホームシックにかかる人も出てきますね。ホームシックと似て非なる「シックハウス」が今回のテーマです。1990年頃から新築住宅に入ると目がチカチカする被害が多発し、「シックハウス」(正式にはシックハウス症候群)が社会的な問題となりました。改めて「シックハウス」について考えてみましょう。

1 シックハウス症候群とは
 室内で発生する揮発性の化学物質等で頭痛やめまい、目がチカチカする症状を起こすものをこう呼んでいます。広い意味では化学物質によるものだけでなく、ダニ・カビなどに起因するアレルギー症状も含まれます。個人差があり、その家(部屋)を離れると症状が消えることが特徴です。

2 シックハウス規制
平成157月に建築基準法が改正され、使用建材の制限や換気設備の設置などが義務づけられました。対象となる化学物質は、シロアリ駆除剤のクロルピリホスと合板や壁紙などの接着剤から出るホルムアルデヒドです。居間や寝室など居住部分について、@クロルピリホスを出すおそれのある建材の使用禁止。Aホルムアルデヒドの発生量の少ない建材の使用と24時間の換気設備の設置が義務づけられました。そのため、保健所等に寄せられるシックハウスの相談件数も減少したと言われています。

3 日常気をつけること
(
)換気は意識すること。
 気密性の高い住宅では、意識しないと換気はできません。以前実施した24時間換気の共同住宅の実態調査では、常時運転の換気スイッチを切っていた世帯は21%あり、その理由は「電気代節約のため」とか「換気の音が大きいから」等でした。換気扇の吸込口を掃除せずに換気が不十分であった事例もありました
(
) 住まい方を見直す
  室内化学物質やダニなどの室内汚染状況は、換気や掃除の方法や冷暖房の使用方法、喫煙の有無など、日ごろの生活習慣によって左右されます。住まい方や生活習慣を見直すことで、問題の改善をはかることが可能です。また、部屋に持ち込んだ家具や日用品が原因となることがあります。

 現代人は好むと好まざるにかかわらず、日常的に化学物質等にさらされています。化学物質等をできるだけ減らす努力と換気を怠らないようにしましょう。