カビ対策は湿気対策


 カビの発生条件は、@酸素、A栄養、B温度20〜30℃、C湿度65%以上です。このうち、いずれかの条件を変えることができればカビの発生を防ぐことができます。しかし、人が暮らす温湿度条件でカビも生活できますので、室内の温度や酸素でカビの増殖を抑えることはできません。制御できるのは水分のみで、室内の湿気をいかに制御するかということが重要です。

 湿気対策としては、@水蒸気の発生を抑える、A換気により湿気を排出する、B?除湿により絶対湿度を下げる、C温度を上げて相対湿度を下げる が挙げられます。今回は、この4点を詳しくお話しします。

 1 水蒸気の発生を抑える
 室内で発生する水蒸気の発生源は、石油ストーブ、人体、炊事、入浴、洗濯等です。4人家族が1日過ごすと、16リットルもの水蒸気を発生させます。このうち水蒸気の発生を抑えるには、暖房を燃焼しない方法に変更するしかありません。それ以外は、次の2,3,4の方法を試してみましょう。

2 換気により湿気を排出する
 室内の水蒸気(湿気)は窓を開けたり、換気扇等で換気することにより湿気を排出できます。台所での水洗い、浴室、押入れ、寝室、石油・ガストーブの燃焼器具から発生する水蒸気の排出も換気が一番効果的です。例えば、押入れには、縦・横にスノコを敷いて風の通り道を作ります。また、寝室では、就寝前に5分程度の窓を開けて換気をします。石油ストーブ等の燃焼器具は、1時間に1回数分間換気します(室内空気汚染の防止にもなります)。

3 除湿により絶対湿度を下げる
 絶対湿度とは、空気中の水蒸気量です。夏は室外、室内とも水蒸気量が多く、カビが発生しやすい季節です。エアコンの除湿機能や除湿器を使って絶対湿度(水蒸気量)を下げることは、カビ対策に有効です。また、冬期には押入れ等の壁際で結露が発生し、カビが発生します。その場合も除湿器、除湿剤で湿気を取り除くと効果的です。

4 温度を上げて相対湿度を下げる
 一般に湿度というと、相対湿度のことです。相対湿度は、所定の温度で空気が水分を含むことができる最大量(飽和水蒸気量)を100%として、何%の水分かで表します。しかし、その最大量は温度によって変化し、低い温度ほど小さくなります。つまり、ある水蒸気量があると、温度が高くなるほど相対湿度は下がり、温度が低くなると相対湿度が上がることです。この温度差により冬季は結露が起こり、カビ発生の原因となるのです。室内に温度差をなくすことが必要です。

 快適に健康的な住まい方を実践する上で、湿気対策は基本です。できることから実行してみましょう。
 

特集「カビ対策」に戻る