衣替えの季節はふとんも衣替え
10月は、衣替えの季節です。衣類の整理しようとタンスから出した時に、大切な衣類に虫食いの後を見つけて、がっかりした経験はありませんか。また、朝晩めっきり涼しくなり、夏用の掛けふとんをそのまま押入れにしまい込んだり、冬用の掛けふとんを干さずに敷くなんてことはないですか?今回は、衣類の衣替えとふとんの衣替えについてお話します。
(1)衣類の衣替え
衣類を食べる虫を繊維害虫と言い、繊維そのものを栄養源とすることで生育可能な害虫で、ヒメマルカツオブシムシ、イガ等が代表的です。いずれも幼虫が加害します。繊維害虫から衣類を守るため、衣替えの季節に、ス−パ−やドラッグストアーの売り場に衣料用防虫剤が山積みされます。使われている薬剤は樟脳、ナフタリン、パラジクロルベンゼン、ピレスロイド系(有機リン)の4種類です。防虫剤は、固体成分が気体となって空気中に拡がる(蒸散)ことによって虫を殺すものです。従って、私たちもまた防虫剤の蒸散成分にさらされている事実を忘れてはなりません。特にパラジクロルベンゼンの防虫剤は、製造禁止になったDDT、クロルデン等の農薬と同じ有機塩素系化合物で発がん性が指摘されています。そのため、シックハウス対策の揮発性有機化学物質の一つとして室内の指針値が決められています。
快適な生活を営むためには、ある程度は防虫も必要です。少しでも化学物質を減らすという視点から、-@こまめに風を通す。A虫が好む素材(ウ−ル、シルクなど)と比較的食べられない素材(綿、化学繊維など)を分ける。B定期的にドライクリ−ニングを実施する。−が効果的です。
(2)ふとんも衣替え
寝具類はダニアレルゲンの供給源として大きな割合を占めています。アレルギー対策の面から、次のようにふとんを管理しましょう。
春と秋の季節の変わり目に押入れから出したばかりのふとんには多くのダニが見られます。使用前には必ず天日干しをし、掃除機をかけることが大事です。天日干し後に取り込む時、たたく必要はありません。たたきによってダニは思っているほど除去できず、かえってダニアレルゲンが表面に出てきて、逆効果になります。それよりも掃除機をかける方が効果的です。
また、「防ダニふとん」といって、ダニが通れない高密度織物(すき間が0.05mmの生地)を使って特殊縫製した寝具があります。これを使用すれば、ダニもダニのフンもふとん表面を通過できないためアレルギー対策には効果的です。
以上、衣替えとふとんの管理についてお話ししました。秋の心地よい季節を快適に過しましょう。