かって梅雨時のみと考えられていたカビが、室内の気密性の向上と暖房など生活設備の普及で今日では
冬の結露期の方がカビの繁殖率が高く、カビにとって一年中適温、多湿な条件が満たされる環境に変化
したのです。
では、カビとはどんなもので、私たちにどのような害を与えるのでしようか?カビは、キノコ、酵母
などの真菌という微生物に含まれます。約6万種のカビの中で数百種類のカビが私たちの生活に何らか
のかかわりを持っています。カビは、糸状の菌糸を持ち、胞子生産しながら増えていきます。人間とカ
ビとのかかわりは非常に探く、特に日本の温暖多湿な気候風土はカビ発育に適した環境条件にあり、清
酒や味噌の発酵食品、医薬品(抗生物質のぺニシリン)製造などで大きく貢献しています。
しかし、有害性では、住まいに生育するカビが原因となって、色々なカビの病気を引き起したり、部
屋内装材の変質、腐触や食品の腐敗など被害を拡大していきます。カビが原因となる病気は大きく3つ
に分かれます。まず、ひとつはカビの産出する有毒物質のついた食品を食べたために起こるカビ毒中毒
症です。次にカビが人体に侵入して起こる真菌症です。最も多くの人が悩んでいると思われるのが水虫
でしょう。
また、何らかの理由で人間の抵抗力が弱ったときに、本来なら病原性の弱いカビや体内にも
ともと常在するカビが原因で発症する真菌症があります。もうひとつは、体内に吸い込んだカビがアレ
ルゲンとなるアレルギ−性疾患があります。室内で発生したカビが、人の活動による気流の発生などに
より舞い上り、空気中に浮遊し、人に吸収されます。カビが原因で発生するアレルギー疾患の代表的な
ものはアレルギ−性ぜんそくで、全体の10%はカビが原因で発生すると言われています。冬に乾いた空
気からのどを守る目的で加湿器が使われますが、管理が悪いと水槽内にカビや細菌が生える場合があり
ます。
エアコンのフイルターの汚れなどが原因で空気中にたくさんのカビ胞子が飛散した場合にも、その空
気を吸入することによって過敏症肺炎が発生する場もあります。加湿器肺、空調病なとと呼ばれていま
す。