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99年6月25日の朝日新聞家庭欄に掲載されました!

梅雨どきダニ・カビ退治法


しとしと、ジメジメ、湿気が多い梅雨どきは、住まいの環境が悪化する季節。ダニの被害は夏場に集中し、 カビは年中発生するようになった。アレルギーの原因ともなるこれらハウスダストを減らすには、梅雨明け の大掃除が効果的だ。これからの時期を快適に過ごす秘けつを、インタ−ネットなどでダニ、カビ対策を提 示している名古屋市東保健所生活環境課の湯浅典久さんに聞いた。


 

ダ ニ

人体に害を及ぼすダニの代表は、刺されるとかゆくなるツメダニ、ぜんそくやアレルギ−性鼻炎などの原因 になるヒョウヒダニだ。フケや食べ物のかす、カビなどを食べ、どこの家にもじゅうたんや畳、布団にたく さんおり、普段はおとなしくしている。ただ、温度が25〜28度、湿度が75〜85%になると繁殖に最 適の条件がそろい、大発生する可能性がある。それはちょうど日本の夏の気候に一致し、かゆみの被害は八、 九月に集中する。
 退治のポイントは掃除と乾燥だ。「昔は年一目以上の大掃除が法律で定められ、役所ももチェックしたと 聞いている。大発生の時期の前に、じゅうたんや畳をあげ、大掃除をするとだいぶ被害は減る」と湯浅さん は言う。
   少なくとも、3日に1回は部屋に掃除機をかけるべきだという。しかも1平方メートルあたり二十秒以上 が必要だ。六畳間なら約3分間で、思つたより長い時間になる。
 掃除機のフィルタ−のふんやカビなど細かいものが除去しきれず、排出されてしまっている。掃除の際は 室内の通気をよくし、アレルギー対策には、ダクトや延長ホースで排気を外に出す工夫が必要だ。
 布団もダニのすみか。退治を徹底するなら、「干して、たたいて、吸い取る」が基本だ。ダニは熱に弱く、 日干しである程度死ぬが、たたくと中のダニが表面に出てきて、そのままでは逆効果。取り込んでから布団 にも掃除機をかけることが大事だという。

カ ビ

 冷暖房器具やアルミサッシの普及で住宅の気密性が高まり、室内一年中カビが発生しやすい条件が整うよ うになった。湿気の多い夏場はもちろん、冬も室内外の温度差で窓や壁に生じる結露がカビ発生の原因にな っている。
 対策は、室内での水蒸気の発生と、温度差を少なくすることだ。室内の通風をよくし、入浴後や調理時に は浴室と台所の換気を十分にする。
 だが、雨の降る日に窓を開けるのは、湿気が入るので逆効果。エアコンの除湿運転などで湿気をとる方策 が必要だ。また、室内で洗濯物を干すと湿度が10%上がるという報告もあり、浴室乾燥システムがあれば いいが、浴室の窓を開けて干すなど、とにかく室内に干さないことを原則にした方がいい。
 また、押し入れは布団をぎっしりつめず、できれば下と横にすのこを敷くと効果がある。家具類も壁から 5センチぐらい離して置き、風通しをよくすることが大切だ。
 エアコンは維持管理をきちんとしないと、室内にカビの胞子をまき散らすことになる。名古屋市南保健所 が一般家庭を対象にした調査では、エアコン使用開始10分後に平均250個、最大1000個ものカビの 胞子が吹き出すことがわかっている。湯浅さんは、フィルターを月1回掃除することと、運転開始30分は 窓を開けて送風連転をして胞子を飛ばし、スイッチを切る前は1時間ほど、エアコン内を乾燥させるために 送風運転をすることを勧めている。
(99年6月25日・朝日新聞朝刊より転載)