首都の選び方のパターン

世界の国の首都が決定された理由を調べると、だいたい以下のようなパターンに分類することができます。

* 最適地型

国土や人口分布の中心に近く、全国各地へ交通が便利で、自然環境が良い所。

日本では、京都・大阪・奈良の畿内地方から滋賀県がこれに当たります。 昔の平安京・平城京や、織田信長の安土城があった所です。
中国では南京あたり、統一朝鮮ではソウルがこれに相当します。

* バランス型

既存の複数の地域間でバランスを取るため、その中間に首都を置く。

カナダのオタワは東部フランス系住民地域と西部イギリス系住民地域の中間、 オーストラリアのキャンベラはシドニーとメルボルンの中間、 旧西ドイツのボンは北部プロテスタント圏と南部カトリック圏の中間にあります。
中国(元以後)で北京が首都になったのは、漢民族と北方民族の中間に位置していたからです。
日本では関東と関西の中間、中部地方に遷都すればこの型になります。

* 開発型

国土の中の低開発地に首都を置くことにより、その地域を開発する拠点として、既開発地からの分散を目指す。

ブラジルの首都ブラジリアは内陸部を開発するために、 アルゼンチンの新首都ビエドマは南部パタゴニア地方を開発するために、 それぞれ移転されました。
統一ドイツの首都にベルリンが選ばれたのには、 旧東ドイツ地域を開発再建する目的もあります。
日本では東北地方に遷都すればこの型になります。

この他、国内で政変があった場合に、政権を取った勢力が新しい首都を定めたことがあります。 日本では、鎌倉幕府や江戸徳川幕府、明治新政府の東京遷都がこれに相当します。 このパターンは現代の日本では起こり得ないので、省略します。
参考文献:
「遷都」 八幡和郎著、中公新書
「新都建設」 堺屋太一著、文春文庫

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