畿央高原(三重県伊賀地方)
首都移転先の各候補地について、9条件を基準に新首都としての適性を自分なりに評価してみました。
* 畿央高原への遷都案のページ
- 全国各地から便利
日本列島の中央部に近く、やや関西寄りです。東海道および南海道の国土軸上にあります。
距離・地形的には各方面から便利なはずですが、今のところ高速交通機関が未整備で時間がかかります。JR関西線は未電化単線で遅く、大阪・名古屋にも直通していません。高速交通と呼べる物は名阪国道ぐらいです。
関西線の全線複線電化・高速化とともに、中央新幹線(伊賀上野経由)・第二名神道を通し、さらに北陸からの直通ルートを滋賀県南部経由(近江鉄道・信楽高原鉄道を高速化)で造れば、自然条件を生かして相当便利になりますが、建設費がかかります。
- 東京からの距離:近過ぎず、遠過ぎず
東京からの距離は約450kmで、十分離れています。
大阪・関西地方と名古屋・東海地方の中間に位置します。
東京との間は既存の交通機関が未整備で、距離の割に比較的不便です。
中央新幹線が関西線に沿って伊賀地方を通れば、1〜2時間で行けるようになります。
- 国際空港
この地方のすぐ近くに空港はありません。関西空港・中部新空港は大規模な24時間国際ハブ空港になりますが、どちらも距離が100km以上とかなり遠いです。中央新幹線が両空港に乗り入れてやっと1時間をクリアーできるかどうかです。
滋賀県南部には琵琶湖空港の計画があります。小規模な地方空港ですが、そこと高速鉄道・道路(北陸方面行きを兼ねる)で直結すれば、政府用空港として利用できます。
- 土地取得の容易性
奈良県や伊勢地方に比べると比較的未開発地が多いです。
それは大阪・名古屋方面から距離の割に交通が不便だからです。
しかし交通が便利になると、大阪・奈良方面へ通勤するための住宅開発が急激に進む恐れがあります。
土地を早めに先行取得し、周辺の乱開発を抑える対策が必要です。
- 地震・火山等の災害に対する安全性
活断層が多く、断層山地が続いています。直下型地震の危険があります。
- その他の自然災害に対する安全性
日本一の豪雨地帯・紀伊半島に近いですが、この地方は降水量がそれほど多くなく、内陸性の気候です。雪も少ないです。
- 地形等の良好性:高山や急傾斜地は避ける
低い山に囲まれた盆地です。上野盆地はなだらかな地形ですが、その周りはやや険しい丘陵地です。
奈良・京都・琵琶湖・伊勢に近く、観光都市としては抜群の立地条件です。
- 水供給の安定性
淀川の支流、木津川水系を利用します。
下流の大阪や関西学園研究都市の開発が進むと、水が足りなくなる恐れがあります。
- 既存都市との適切な距離
名古屋・大阪のちょうど中間にあります。その点で、特定の地域に偏らない多様な文化を発信・受信する新首都にすることができます
両都市圏近郊の開発は、この地方にまで及んでいません。
しかしすぐ隣の名張市では近鉄が便利で、大規模なニュータウンが沿線にできており、大阪への通勤者が多いです。
交通が便利になると、大阪・奈良の都市圏に呑み込まれる可能性があります。