埼玉県秩父

首都移転先の各候補地について、9条件を基準に新首都としての適性を自分なりに評価してみました。

* 秩父への遷都案のページ (ej2t-hkm@asahi-net.or.jp さん)

  1. 全国各地から便利
    秩父は東京からだけは便利ですが、他の中部・西日本方面、東北方面、北陸方面からの交通はいずれも未整備です。提案者は「既存の交通システムの大きな変更を必要としない」ことを利点として挙げていますが、私は逆に欠点だと思います。東京以外の地方から東京を一度経由しないと行けない新首都では、東京の衛星都市に過ぎず、一極集中を埼玉県西部方面へ拡大するだけで、分散の意味がありません。
    国土の均衡のとれた発展のためには、東京一極集中するように作られた交通体系こそ見直すべきです。首都移転に伴って、東京を通らずに地方間を移動できる交通軸を作ることが必要です。地方の車を無理矢理首都低速道路環状線に押し込むのはやめてください!
    なお、秩父への交通を整備するなら、中央新幹線(計画)の甲府から国道140号線に沿って新幹線が乗り入れれば、中部・西日本方面から便利です。また高崎から八高線・秩父鉄道に沿って新幹線電車が乗り入れたら、北陸方面から便利です。高速道路も東京環状線を秩父に通したら良いでしょう。

  2. 東京からの距離:近過ぎず、遠過ぎず
    東京から70kmの距離にあり、西武秩父線が通っています。今のところ入間・飯能より西はあまり東京都心部への通勤圏になっていないようですが、それは西武電車がメチャクチャ遅過ぎるからです。新首都建設のため秩父線が高速化されて池袋まで30分で走るようになれば、たちまち通勤圏です。秩父周辺の地価高騰や住宅開発をどうやって抑制するのでしょうか。

  3. 国際空港
    WWW リンク先の遷都案では、航空自衛隊入間基地を政府専用空港として利用することにしています。しかし新首都に小規模の政府専用空港だけでは、一般多数の公務員や仕事に来る人、観光客などに不便です。
    それよりも、横田基地を軍民転換して東京第三国際空港にした方が良いです。
    東京西部地区・都心部からは成田よりもアクセスが便利で、多数の国際線・国内線の需要があります。日本では成田・関西・嘉手納にしかない4000m滑走路があります。

  4. 土地取得の容易性
    秩父盆地内は近郊住宅地としては未開発で、新首都を開発できる丘陵地があるようです。しかし東京に近いので、いつ地価高騰や住宅開発の波が襲ってくるかわかりません。鉄道が高速化される入間・飯能付近では、確実に乱開発が起きます。

  5. 地震・火山等の災害に対する安全性
    秩父山地や関東山地はたぶん断層山脈ですが、少し離れています。 富士山や浅間山などの火山からは、かなり離れています。 それでも日本列島はどこに地震の巣が隠れているかわからないので、用心が必要です。 関東大地震級の地震が起こると、東京と同時に被災したり、秩父への交通機関が寸断される危険性もあります。

  6. その他の自然災害に対する安全性
    比較的雪や大雨が少ない地域ではないでしょうか? 山間部なので夏の雷雨があるかも知れません。

  7. 地形等の良好性:高山や急傾斜地は避ける
    秩父盆地の中央部はなだらかな丘陵地ですが、それを越えてさらに広げようとすると、険しい山々に四方を囲まれています。京都のように山に囲まれた限られた土地を、有効利用しないといけません。

  8. 水供給の安定性
    荒川水系を利用します。ダムもいくつかあり、秩父新首都で使う水だけは足りるでしょう。ところが荒川の下流には埼玉県平野部や東京の人口密集地があります。これらの地域が水不足になって荒川の水を使いたいと言い出したら、とたんに需要供給バランスが崩れます。
    新首都は、東京やその他の既存大都市とは異なる水系を利用する場所に置くべきです。

  9. 既存都市との適切な距離
    結論だけ言えば、条件2と同じで東京に近過ぎます。

三遠南信 比較表 首都移転の
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